ジョングクくんと学校へ向かう。
周りの生徒たちは、私たちを見ては何やらヒソヒソ話している。
すると、何人かのヨジャたちが近寄ってきた。
よじゃ . 「 あ!あの!!グクくんとあなたさんって…付き合ってるんですか?? 」
突然の言葉に咳き込みそうになる。
私が否定しようとしたのに、
ジョングクくんがそんなことを言うから
よじゃ . 「 へぇー…そうなんですね…… 」
ヨジャたちの私を見る目がどんどん冷たくなっていくのが分かった。
…そうだ、
私なんかが人気者のジョングクくんに近づいちゃいけないんだ……
急いでその場を去ろうとすると、腰に腕がまわり、それを阻止される。
ジョングクくんから離れるのは、難しいのかもしれない…
ふと、足が止まる。
目の前には、カバンをかついで私たちを見ている
ててがいた。
呼びかけようとして、ふと思い出した。
そうだ、私たちは “ 隠れカップル ” なんだった。
学校では、ものすごく仲が悪くて、
目も合わせないし、近づかないし、
喋らないし______
てては、黙って行ってしまった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!