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第1話

一夜だけ(ミナ&サナ)🔞
5,467
2021/08/12 21:03
Sideサナ


高級なホテルのベランダに出て空を見上げる。


どこまでも広がる真っ暗な空と後ろにはいやらしい空間の真ん中にあるベッド。


そこに寝転がる愛しい人の無防備な姿。


この光景に悲しさと喜びを感じるのは何回目だろうか。
湊崎紗夏
湊崎紗夏
そろそろやらへん?
名井南
名井南
いいですよ
寝転んだ体を勢いよく起こして、こちらへ歩いてくるミナ。
名井南
名井南
サナさん
突っ立てる私を引き寄せてどちらからともなく唇を合わせる。


体を離して見つめ合う。
名井南
名井南
私も大人になったんです。
キスをしながら後ろに押されていつの間にか広いベッドに沈む。


私を見下ろす瞳は透きとおってる。


前までは私が攻めだった。
湊崎紗夏
湊崎紗夏
んぁっ、はぁ、
私の感じるところを上から下まですべて知り尽くしているミナに散々遊ばれて、、


指が私の中に入れば怪獣のように暴れだす。


出し入れを繰り返し、私の中の壁をタップする。
名井南
名井南
サナ、好きやで
その言葉と同時に私は絶頂を迎えた。


私が絶頂を迎える前に「愛してる」と言ってくれなくなったのは、、、


終わったあとに抱きしめてくれなくなったのは、、、


私が眠りに落ちる前に額にキスを落としてくれなくなったのは、、、


いつからだろうか?


溢れ出す涙を拭って布団を頭から被る。
名井南
名井南
私達は出会うべきじゃなかったんですよ
布団の上から感じる僅かなぬくもりにせき止めていたはずの涙はまた溢れ出した。
私達はまた、、、


「一夜だけ」


と言い訳して一夜を共にする。

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