🐹『ユンギやー!起きてー!』
朝はいつもジンヒョンが呼びに来る。
これは内緒だけど、ホントはジンヒョンが呼びに来るよりも前に起きてたりする。
ただ、ジンヒョンに起こして欲しいだけ。
🐨『ジンヒョン、ゴマ油多いです…』
ナムジュンが顔をしかめながらご飯を食べる。
🐹『ヤーそんなことないよ、なーユンギ?』
そんな瞳で見つめられたら、マズイだなんて言えない。
🐭『はい。美味しいです。』
🐹『ヤー、そうだよな!よし、お代わり入れてあげるよ!』
そうやってゴマ油がたっぷり入ったご飯を追加されるのは日常で、弟達は俺を化け物を見るかのような眼差しでみ
る。
でも、味に慣れたのか好きになったのかは分からないが最近はマズイと感じなくなった。
それに、せっかく作ってくれた料理を残すようなこと出来ないしな。
そして今日、何故か俺達は社長室に呼ばれた。
何かしたのだろうか。ナムジュンを先頭に恐る恐る部屋に入る。
部屋には、社長の隣に綺麗なヨジャが立っていた。
🍇『初めまして、カン・あなたです。』
透き通った綺麗な声に、美しい容姿、艶やかなロングヘアはそのヨジャにピッタリで真っ白な肌は雪のようで、華奢な身体
で、まさに完璧なヨジャに見えた。
けど、綺麗なものには必ず刺があって、そのヨジャは悪魔のような奴だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。