第7話

episode
131
2019/06/11 11:41
🐹『ユンギやー!起きてー!』




  
  朝はいつもジンヒョンが呼びに来る。





  これは内緒だけど、ホントはジンヒョンが呼びに来るよりも前に起きてたりする。





  ただ、ジンヒョンに起こして欲しいだけ。



  

🐨『ジンヒョン、ゴマ油多いです…』




  ナムジュンが顔をしかめながらご飯を食べる。




🐹『ヤーそんなことないよ、なーユンギ?』





  そんな瞳で見つめられたら、マズイだなんて言えない。




🐭『はい。美味しいです。』





🐹『ヤー、そうだよな!よし、お代わり入れてあげるよ!』




  そうやってゴマ油がたっぷり入ったご飯を追加されるのは日常で、弟達は俺を化け物を見るかのような眼差しでみ
  る。




  でも、味に慣れたのか好きになったのかは分からないが最近はマズイと感じなくなった。





  それに、せっかく作ってくれた料理を残すようなこと出来ないしな。





  そして今日、何故か俺達は社長室に呼ばれた。




  
  何かしたのだろうか。ナムジュンを先頭に恐る恐る部屋に入る。 





  部屋には、社長の隣に綺麗なヨジャが立っていた。




🍇『初めまして、カン・あなたです。』




  透き通った綺麗な声に、美しい容姿、艶やかなロングヘアはそのヨジャにピッタリで真っ白な肌は雪のようで、華奢な身体
  で、まさに完璧なヨジャに見えた。




  けど、綺麗なものには必ず刺があって、そのヨジャは悪魔のような奴だった。





  





  

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