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第3話

第3話
36
2019/03/09 10:14
源田 建史
トモ!
また同じクラスだな!
叶井 友樹
よろしくー建史
俺は叶井友樹。

今年から中2になる、
後輩も出来て楽しみが沢山あった。

そんなことを考えていた時。
どんっ!
何かが背中にぶつかった。
霧谷 光希
きゃあ!
叶井 友樹
うわっ!
霧谷 光希
いったたた…
俺の背中にぶつかったのは
この少女らしい。

肩に触れるか触れないかの位置まで
伸ばした髪。

澄んだ瞳。

長いまつ毛。

間違いなく美少女の部類に入る女子だ。
源田 建史
またドジやってんな、霧谷笑
霧谷 光希
ドジゆーなー!
霧谷 光希
あ、ごめんね
背中大丈夫?
私前見てなくて
叶井 友樹
いや、大丈夫だけど…
霧谷 光希
えっと、名前聞いていいかな?
叶井 友樹
叶井友樹…
源田 建史
トモってみんな呼んでるぜ
名前を言おうとしたら、
建史に遮られた。

女子にまで、トモというあだ名が
浸透してほしくない。
霧谷 光希
そーなの?
じゃあ、トモって呼ぶね!
叶井 友樹
いや、俺は名字で…
伊代 彩葉
光希?
何してんの?
霧谷 光希
あ、彩葉!
同じクラス?やったあ!
彩葉と呼ばれた少女は
霧谷さんにハグされ、
うれしいような、恥ずかしいような
顔をしていた。
伊代 彩葉
わたし、伊代 彩葉
よろしく
霧谷 光希
その人、トモって言うんだよっ!
伊代 彩葉
トモ?
叶井 友樹
いや、叶井なんだけど
伊代 彩葉
じゃ、叶井でー
霧谷 光希
えー?
トモの方がかわいいのにー!
叶井 友樹
か、かわいい!?
源田 建史
ぷっ
トモ、かわいいって言われて照れてる笑
叶井 友樹
なっ、照れてなんかない!
伊代 彩葉
とかいう割には、
顔真っ赤だし、耳も赤いよ笑
霧谷 光希
トモ、かわいい♪
トモ、かわいい♪
源田 建史
なにその歌!笑
伊代 彩葉
作詞作曲、霧谷光希
トモの歌笑
源田 建史
まんまじゃん!笑
俺の中2の学校生活は
賑やかになりそうだった。

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