第9話

蛮勇の代償 前編
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2019/12/07 07:28
あなたは再び森に入った。
奥まで行こう。そうすればネズと会わない。
そこまですれば彼も愛想を尽かすだろう。
そう考えていた。
歩き始めて30分
この森で、エレズンの卵が還った。
真新しい命である。

(なまえ)
あなた
こんにちは、エレズン
ふふ、とあなたはエレズンを抱きボールに入れる。
今の手持ちは、シャンデラにエレズンにインテレオンである。
キャタピーをインテレオンに倒してもらいながら進んでいくと、トレーナーとすれ違った。

そのトレーナーは色違いのポケモンがどうの。と言っていた。
すぐさま、あなたはトレーナーに詰め寄った。

(なまえ)
あなた
それ、どこで手に入れたんですか?
トレーナーは詳しく教えてくれた。
なんでも森の奥に大きな屋敷があり、そこで買ったのだ。と

色違いを売るとはどういうことだろうか。
あなたは気になり、トレーナーが示した方向へと進む。
そこにあったのは大きな見た事ない造りの屋敷。
すごい人が並んでいる。あなたもそれに沿い並んでみる。


モブ
モブ
やっと手に入るんだな。俺の金色ゼニガメ!
モブ
モブ
ネット予約でやっとだもんよ。高いけど、色違いが手に入るなら安いよな。
(なまえ)
あなた
えっ。今のどういう意味ですか?
モブ
モブ
んあ?なんでスカ?
どういうってこいつらはみんな色違いポケモンを予約すたヤツらですよ?
お前、予約無しで来たんでスカ?
(なまえ)
あなた
は、はい、その、に、ニャースが欲しくて。く、黒いニャースとか!
口裏を合わせるが、事前に頼まないと売ってくれない。そう言われあなたは驚く。
その色違いは例えばそう、ニャースはニャースでも、緑色とか水色とかである。
正規の、色違いではない。

これは詐欺じゃないだろうか。
あなたは思う。
だとしたら、早く警察に知らせなければ、
モブ
モブ
お客様ですね?
メールに添付されていた
暗証番号をお願いします
(なまえ)
あなた
へっ?
悶々と考えているうちにあなたの番が来たようだ。
もちろん、暗証番号など分かるはずもない。
しばらく押黙ると、ガードマンであろう人物が
感情のない声で言った。
モブ
モブ
暗証番号を言えないんだな?
いけっ!カイリキー!そいつを拘束しろ!
ガードマンが出したのは銀色のカイリキーだった。
それにいとも簡単に持ち上げられ、拘束される。
(なまえ)
あなた
なにするんですか!カイリキーの色違いは緑っぽい!あなた達、一体このカイリキーになにを___っうつ!
カイリキーがあなたを締め上げた。
モブ
モブ
お前みたいなのが一番厄介なんだ。
始末させて……ん?こいつのモンスターボールを持っているのか。
(なまえ)
あなた
か、返して!
勝手にボールからポケモンを出す。
すると、どれもカントーにはいない種類だった。
モブ
モブ
これはイアナ様もお喜びになるな。
(なまえ)
あなた
か、返しなさい!警察に……
ガードマンは警察手帳を見せた。
モブ
モブ
残念。俺が警察だ。
(なまえ)
あなた
なっ……!
モブ
モブ
カイリキー、例の部屋へ連れて行け。
カイリキーはあなたを拘束したまま移動を始めた。
(なまえ)
あなた
待ってカイリキー!私の手持ちが!
どんなに叫んでもカイリキーは拘束を解かずあなたは例の部屋と呼ばれる場所へ移された。

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