あなたはナックルシティに買い物に来ていた。
ブティックを回ってポケモンセンターでモンスターボールを買う。
あなたは捕まえるポケモンに対する己のイメージでモンスターボールの種類を変えていた。
今捕まえたいのはフェアリータイプのポケモン。それに見合うボールを探していると背後から声を掛けられた。
ニコニコと話し掛けるあなた
ここはナックルシティ、キバナのジムがある場所である。それゆえ出会うのは不思議ではない。
最も、ナックルシティは広く3つほどポケモンセンターはあるが。
フェアリータイプと聞いてキバナの眉間にシワが寄った。フェアリータイプはドラゴンタイプの唯一の天敵であるからだ。
キバナは天候をポケモンの特性と技で自由に操る。氷タイプも弱点ではあるがその点はカバーされている。だからフェアリータイプと聞いて気に入らなかった。
あなたの肩がビクリとあがる。
なんでそれをキバナが知ってるのか。
くっくっ。と受け答えが面白く感じたキバナはそのまま告白する
スパッとあなたは断った。
心臓が止まるかと思った。
チャンピオンダンデのライバルでもある彼はSNS、ポケスタグラムのフォロワーが凄い。
ひとつ情報を得たいならすぐさま手に入るだろう。
彼の情報収集能力にビクリとなりながら逃げ道を探す。
この場合、彼女の選択肢は逃げる。だった。
手を掴まれて引き寄せられる。
あなたは驚いた。なぜネズがここに居るのか。
ネズはぐいりと力任せにあなたを引き寄せた。
ドキドキで壊れそうなあなたはぽつりと呟くも、ぎゅっと抱きしめる腕が強くなるだけ
そうネズに告げてスタスタと去っていく。
一方でネズはまだあなたを抱きしめたままだった。
恋心は加速する
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!