今俺たちは伍番魔晄炉に向かって
列車に乗っている。
が、
終始無言である。(エレンの溜息を除いて)
最近…七番魔晄炉を爆破してから
ずっと溜息ばかりついている。
疲れか…何かがあったのか
それは分からないが、
こっちは不安な気持ちでいっぱいだ
『IDスキャニングを開始します。』
!、…IDスキャニング、2回目だ
『手配IDを確認。排除モードに移行します。』
車内アナウンスが入るよりも前に
エレンがバレットに向かって叫ぶ。
と、窓ガラスを突き破って
スタンレイが複数体こちらに向かって来る。
しかし、エレンが一薙ぎで
全てのスタンレイを振り飛ばす。
予定通り、スタンレイだけが
こちらに向かって来ている…と、思えた
…こちらに向かう足音…走っている
兵士か?と思い
扉が開いた瞬間、攻撃を放った。が、
受け止められた。…大剣によって
一瞬、気の緩めた時
相手の渾身の力によって吹っ飛ばされる。
しかし、エレンに片手で
受け止められ、壁への衝突は免れた
…どうやら、クラウドも居るようだ。
できるだけ穏便に済ませようと
交渉を図った。が、
俺は気が付いた。
こいつ、エレンじゃない。と
いや、正確にはエレンだ。
…中身が違う、「英玲奈」じゃない。
元々の身体の主「エレン」だ。
声を掛けたが、案の定無視。
…ここで暴れるつもりだ、そう悟った
背後で扉を壊したバレットが
そう叫ぶ。
俺は槍を構えるエレンを
タックルでもするかのような勢いで抱えて
扉の方へと駆け出した。
勿論、ソルジャー2人は追ってくる。
だが、この状態では
相手が死ぬ可能性が高い。
思わず叫んで静止をした後、
俺はエレンの身体を守るような形で
列車から線路に飛び降りた。

















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。