春が終わって梅雨前の6月に高校の文化祭がある。
そこでなにしようかとクラスみんなで考えてたら、クラスメイトの男子が「やっぱり、定番のメイド喫茶にしようぜ!」と提案。
男子は賛成が多いが、女子は反対が多い。そこで、先生が打開策として、女子はメイド、男子は執事でやればいいんじゃないかと提案したら、賛成多数で、「メイド&執事喫茶」に決定した。
めんどくさいんで、以下略
役割を決めたのが今日最後の授業だったからか、さっきから星羅は文化祭の話をしている。
半ば強引だけど、仕方ない。
だって、今俺と付き合っているのをほぼ全校生徒知っているはずなのに、告白が絶えない。
それなのに、自分が可愛いって自覚してない。
もし、誰かに襲われたら....と考えるだけで、悪寒が走る。
そんな会話をしたのが、5月の始め。それからあっという間に過ぎいよいよ明日は文化祭当日だ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。