シュッ バシッ
バシッ ギヤー
シュパッ シュッ ブシャー
トート:
このままでは、埒が明かないわね
仕方ない!!!
ビュー
トート:
みんな しゃがんで!
死にたくないなら、今すぐ、
トート:
敵のみの首はねるくらいできるわよ
味方の首はねてどうするのよ
トート:
でもさ、これで あいつと戦いやすくなったんじゃ?
ピグマン:
よくぞここまで来たな、褒めてやろう
ピブマン:
はははは 俺を倒す お前らが、笑わせるな
返り討ちにしてやるわ
びゅっ ビューン
ヒュー ヒュー ヒュー バシッ
ドカン
バシッ ドン ガジッ ビシュー
ピグマン:
くそ これでどうだ
ピグマンが大斧を振りかぶって、二人めがけて振り下ろそうとする
カン
ピグマン:
なに?
ピグマン:
ウギャー グググッ
申し訳ございません 虚無様~~~~~~
グハァ~~~~~~~~~~~~~~
バタン
ピグマンの体が、チリのように飛び去り、王都向こうの山の上に飛んでいく
トート:
あれは、この国のはずれの暗黒の山の方だわ
やはり、虚無の元に飛んで行ったということか
トート:
ゾンビの恐怖からは救われたわね
トート:
そうね、無については、今すぐ何とかできることではないと思うから、
トート:
ノトス、今すぐ王都に戻り、残りの神々と一緒に守りについてほしい
ノトス:
トート様は一緒に戻られずに、勇者たちと戦われるというのですか?
どうしても戻られないと
トート:
なぜそうするのかの理由は、お前たちがよくわかっていると思うけど、
口に出さないだけで、その理由がわかっていても、私を王都に戻そうとするの?
ノトス:
トート様はご存じなんですね、すべてを・・・
わかりました。私は王都に戻り、ほかの神と一緒に女王を守ります。
お気をつけて
トート:
ありがとう
トート:
そういうことにしておいてくれたら、うれしいけど
トート:
あのね、内緒話のするのだったら、もう少し小さい声で話をした方がいいんじゃない?普通に話してたけど
トート:
今は言えない・・そのうちにわかると思うから、これ以上は聞かないでほしいんだけど
トート:
話す時期が来たら、ちゃんとみんなに話をするから
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!