エウロス:
本当に一緒に行かれるのですか?
ボレアース:
女王 自ら彼らと行かれる必要があるのですか?
女王:
ボレアース 今の私に女王と呼ばないように!
ボレアース:
すみません トート様
ゼピュロス:
トート様にもしものことがあったらどうするんですか?
トート:
そうね、私に何かあったら、女王は消滅するわね
エウロス:
そうです。だから、一緒に行くのはおやめください。
トート:
・・・・・・・
ボレアース:
女王はトート様の影
トート:
ふふふ
ゼピュロス:
なにがおかしいんですか!!
トート:
どちらが影かわからないわ
もしかしたら、私の方が影かもしれないと思ってね
エウロス:
真面目にお考え下さい。
女王を失うことは・・・・・
トート:
この国自体の破滅・・・ですからね
ボレアース:
トート様を失うことも、この国にとって破滅を表しております。
ゼピュロス:
もう一度 お考え直しを
トート:
再度 考えるわ
もう下がってよい
ゼピュロス:
しかし
トート:
下がりなさい!!!!
エウロス、ボレアース、ゼピュロス:
失礼いたしました。では
トート:
出てきなさい!!
トート:
はぁ~ 聞いていたんでしょ
照史と神ちゃんだったかしら
トート:
あ し も と
トート:
いくら私でも隠れているのが、誰かまでわかるわけないでしょ
トート:
ニュアージュが見たものはすべて、私に送られてくるのよ
移動の乗り物というか、子供の時からの唯一の友達
トート:
はぁ~ ごまかしきれなかった
トート:
わかったわ
話するけど、ここではなんだから、夜 私の庵まで来て
トート:
ニュアージュが部屋の前で待っているから、それに乗ってくればいいわ
それと、さっきの話と夜に庵に来ることは、誰にも言わないように
ほかのメンバーにもね
トート:
うん・・・・・・
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。