おじいさん:
わしはもう長く生きた ここで終わるのも怖くない
おじいさん:
あの子が わしのために戻ろうとしたと
おじいさん:
足腰も弱って、早く歩けん
おじいさん:
すまんの 若いの
ブシュ~~~ ギャ~
ズルっ
ビュ~~~~
???:
間に合ったか
お前 大丈夫か?
???:
わしをおいぼれと一緒にするな
???:
は~~
これでもくらえ
???:
まずは その老人をみんなのところまで無事届けるんじゃ
???:
さて 少し本気を出すか
コンコン
アラン:
もしかし あなた様はノトス様
ノトス:
わしの名を知っておるということは、王族の一員か
アラン:
はい 王位継承第四位のアランと申します
アラン:
王子といっても、兄が3人いるので、俺は王にはならん
だったら、騎士団を作って王国を守ろうとしたまでだ
アラン:
お おじいさんって お前ら この方は王都のノトス様といって風の神だ
ノトス:
アランとやら、この二人が勇者というわけか
アラン:
はい この地に降り立った勇者 濱田と小瀧です
ノトス:
先ほどの戦いを見た限りは、こちらの背が高い方はまだまだ粗削りだが、こちらのなで肩の男 見た目は頼りなさそうだが、大したものだ
ノトス:
ほかの国でも同様に、見たことがないものの襲撃を受けたと連絡が入っておる
アラン:
そうなんですね
ノトス:
エルフ ドワーフそれぞれ 北風と東風が自分の部隊をおいて、勇者を王都まで運んでおる
ノトス:
この地はわしが残ろう
アラン:
ノトス様 自ら残っていただけると
ノトス:
ここの敵が一番 やっかいそうじゃからな
ノトス:
歩いていくなら、七日七晩歩き通しても、着くか着かないかだ
ノトス:
ゼピュロス この二人を王都まで運んでくれ
そして、この状況をスクルド様にご報告するように
ゼピュロス:
承知
アラン:
こちらのお方は、ゼピュロス様 同じく王都の風の神である
ゼピュロス:
王都の風の神は 東風のエウロス、北風のボレアース、南風のノトス、西風のゼピュロスがおる
そして、われらが風の王 アイオロスがおられる
ノトス:
アイオロス様・・・今はトートと名乗られいる
嫌だから
ゼピュロス:
では ノトス ここはお前に任せて、俺は勇者を王都に運ぶ
アラン:
ふたりとも よろしく頼む
そして、必ず戻ってこい
待っておる
びゅ~~~~
ノトス:
あの二人 本当に勇者なのか?
ことの大事さをわかっておるのか
アラン:
あの二人は、ああ見えて、芯の通った勇者です
この騎士団の訓練を見事やり通した二人です
あの二人なら大丈夫です
ゼピュロス:
風の上で暴れるな
落ちても責任は取らんぞ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。