あともう少しで期末テストかぁ
無理無理無理!
なんでこんなことするんだろうか...
朝からその事で頭がいっぱいだ。
もちろん、玲於のことでもね?//
ビクッとして後ろを振り返ると玲於がいた。
もう、人をすーぐからかうんだから...
玲於なんて知らない。
なんで好きになったんだろ。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
放課後
もうこれ以上居たくないと思い、
教室を出た。
しかし、玲於が私の手を掴んだ。
すると急に抱き寄せられた。
実は私も玲於が好き。
もう、見ているだけで充電されちゃうよ...//
玲於が私の手を包み込むように掴むと、校門へ向かっていった。
その途中
緊張しているのかすごく噛んでいる。
なんて可愛いんだ...
駆け寄って顔を覗いてくる。
私は背伸びをして玲於の唇に私の唇を
重ねた。
顔が真っ赤なりんごのようになっている。
きっと、私もだろうけど。
私たちはオレンジ色に輝く太陽に向かって走り出した。
ずっと離さないでね。
本当に大好きだよ。
玲於は私が守ってみせるから。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!