無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

88
2021/06/22

第6話

5
伏黒目線

※ここで出てくる喧嘩の内容は、原作の少年院での言い争いです

※この小説の世界線で、悠仁は死んでいません


✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿
虎杖と喧嘩をした。

喧嘩というか、俺と虎杖では呪術師として目指すものが違った。

誰を助けて誰を助けないのか。

正しいも間違いもない問い。

残酷な呪い世界で、その答えを見つけるのは難しかった。




気持ちを切りかえて、今日はデートだ。

彼女が水族館に行ってみたいと言っていたから、

近い水族館を調べながら彼女の部屋の前で待っていると、
九条あなた
おはよう
伏黒恵
おはよう、行こうか
九条あなた
…伏黒くん
伏黒恵
ん?
九条あなた
出かけるのやめよう、お部屋デート、どう?
伏黒恵
水族館行きたいって、、
九条あなた
うん、行きたいけど。
今日は部屋でのんびりしたい気分っていうか、
珍しい。

今まであなたは当日にデートの場所を変えたいなんて言うことはなかった。
伏黒恵
いいよ、じゃあ俺の部屋おいで
九条あなた
うん!急にごめん、ありがとう
あなたが部屋に来るのは初めてではない。

でも長居したことはなかったから、
それは今日が初めてだ。


しばらく他愛もない話をしたあと、
あなたがトイレに行くと言って部屋を出ていった。


1人になると、どうしても先日の喧嘩を思い出す。

謝り方が分からない。
どうやって仲直りしたらいいんだろう。
九条あなた
伏黒くん
気がつくと、あなたがソファに座る俺の目の前に立っている。
伏黒恵
ん、座らないの?
ギュッ
伏黒恵
あなたが俺を抱きしめていた。
九条あなた
何かあったんでしょ
伏黒恵
そんなこと、、
九条あなた
見てれば分かる
九条あなた
何か悩んでるんでしょ?話聞くよ
伏黒恵
でも、
九条あなた
言ったでしょ、なんでも付き合うって
伏黒恵
…虎杖と喧嘩したんだ
そうか。

今日は出かけるのやめようって、

あなたの気分なんかじゃない。
俺のためだったのか。

そのとき気付いた。
俺は話し始めた。

あなたは俺の背中に回していた手を離すと、横に座って、

黙って話を聞いている。
伏黒恵
虎杖はみんなを助けたいって言うけど、俺は人を選んで助けようとしてる。
どっちが正しいとかは思ってないけど、だからこそなんて言って謝ればいいか分からなくて、
伏黒恵
虎杖の言うことを聞いてたら、自分がすごく小さい人間に見えるんだよ
あなたがフッと笑った。
九条あなた
伏黒くんのも優しさでしょ?
伏黒恵
え、
九条あなた
善人を助けたいと思うのも、逆に悪い人を許せないと思うのも、私は優しさだと思うよ
ああ、彼女と一緒にいることを選んでよかった。

心からそう思った。



呪術界という残酷な世界の中で、

術師である俺たちは日々、大小さまざまな絶望を抱える。

悲惨な事件を目の当たりにすることも多いし、

命に関わる仕事をしていると、

今回のように仲間と意見がぶつかることも少なくない。



そんな中でも、

いつも俺を肯定して励ましてくれる彼女の存在が

俺を支えてくれているのだ。
伏黒恵
ありがとう
九条あなた
あ、さっきよりいい顔になった
伏黒恵
ん、もう平気だ
九条あなた
よかった
九条あなた
切り替えて映画でも見る?
私TSU〇YAで借りてるのあるよ
伏黒恵
あなた
九条あなた
んー?
チュッ
九条あなた
ちょっ
伏黒恵
ほんと、ありがとな
珍しく顔を真っ赤にしている彼女。
九条あなた
もーー、急にするのはやめてよ、、
伏黒恵
急じゃなかったらいいの?じゃあもう1か…
九条あなた
からかわないで!!
映画持ってくるから
彼女がパタパタと部屋を出ていく。
伏黒恵
また助けられちゃったな
なにかお礼をしなきゃな。

そんなことを考えながら、俺はソファに横になった。


✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿


やっぱり彼女にはかなわない伏黒くんでした