8月某日 夏祭りの監視任務
この神社で呪霊の気配がするという窓からの通報があり、
夏祭りで呪霊が出てきたらまずいということで
パトロールに来ている。
境内にたくさんの屋台が立ち並び、
親子連れや友達同士で、皆楽しそうな声を上げている。
ゾワッ
あっちの方向、いやな気配がする。
わたしの万眼は、悟さん程ではないけれど、
呪霊の気配は人より敏感に感知できる。
いやな予感がしていた。
気配を感じる方向へと急ぐ。
呪胎だった。
みんなを呼んだほうが良さそうだ。
悟さんにも一応連絡を…
バリバリッ
呪霊が殻を破って出てき始めていた。
まずい。私の手には負えない。1級、いや特級か。
相手が特級となれば、
とりあえず一般人の避難を優先しないと。
このままでは戦闘の間に相当な被害が出てしまう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。