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第7話

祖母の提案
部屋に入ってきたのは父方の祖母で、いきなり入ってくるなり俺と父に交互に泣きついた。

祖母が落ち着いた後、2人で部屋を出ると祖母は

祖母「優人、辛かったね...。」

と語りかけてきた。

もう、辛いなんて思わない。俺はあの日から1度も泣いていない。

泣いたら余計惨めになる、情けなくなる、そう思って来たから絶対に辛いなんて言葉も思わないし考えて来なかった。

祖母に話しかけられても黙っていると祖母には続けてこう言った。

祖母「優人、ウチに来なさい。和彦かずひこ(父)が家に居ることは少なかったかもしれん。優人は元々一人暮らしみたいなもんやったかもしれんけど、こんな時に一人でいたらダメや。おばあちゃんの所に来な、ね?」

確かに、母が死んだ後も父の仕事量は変わらず、家に居ることは少なかったためほとんど一人暮らしのような生活を送って来てはいた。

だが、突然家に来いと言われても、はいそうします、とは言えないものだ。

でも完全な一人暮らしとなると、やはり以前とは違ってくる。

学費やら生活費やらを稼いで養ってくれる人はもう誰もいない。

俺「おばあちゃん、ちょっと考えさせて。」

俺にはこう答えることしか出来なかった。

祖母「ゆっくり考えんさい。おばあちゃん待っとるから。」

俺「うん。色々とじっくり考えるから。」

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りょくちゃ
りょくちゃ
学生です 2年ほど前に学校で作文した時に小説ジャンルで受賞し、市内の文集に掲載されたのがきっかけで小説に興味をもちました。 趣味程度で書いています。 ハピエン、シリアス、ミステリー、サスペンス、恋愛、BL、GL、アニメ(少しですが)など色々読むので、様々なジャンルを書いていけたらいいなと思います。 アドバイス、感想などコメントして頂けると非常に喜びます笑 誤字脱字、言葉の使い方が間違っている、批判的なご意見でもコメントして頂ければ幸いです。
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