第2話

第1話
55
2019/02/26 06:35
巡る季節。
梅の花が咲く頃,俺はとても綺麗な人を見た。
優しく微笑む顔がとても魅力的だったことを今でも覚えてる。

1人で梅の木の下で歌ってたいた。
柊木灰鯨
柊木灰鯨
とても綺麗な歌声ですね
桐龍灰梅
桐龍灰梅
え…?
声をかけられた俺は驚きながら振り向いた。
そこに立っていたのは,さっき梅の木の下の近くで見た人だった。
驚いて言葉を失って発せなかった。
桐龍灰梅
桐龍灰梅
え……っと…ありがとうございます!
柊木灰鯨
柊木灰鯨
ふっ…‪w
照れながら頭を下げると頭上で笑われてので反射的に顔を上げた。
そこで笑っている人はとても綺麗で目が離せない…そんな人だった。
失礼だけど,最初女の人かと思った。
でも、よく見たらその人に胸はなくはむしろ筋肉質で出来ていたので俺は普通に羨ましい思いながら見惚れていた。
柊木灰鯨
柊木灰鯨
俺の顔なんか着いてる?
ふとそう言われ我に返った。見惚れていて,我を完璧に忘れていた。
桐龍灰梅
桐龍灰梅
いえ…つ、付いてません!
柊木灰鯨
柊木灰鯨
クスクスッ…あははは‪w
噛みながら答えると目の前の男の人は笑いだした。
5分くらい笑い,最後は爆笑していた。そんなこんなしていると木の影から見知らぬ男の人が出てきて,その人に声をかけた。
柊木紫虎
柊木紫虎
灰鯨,何してんだ。仕事行くぞ
柊木灰鯨
柊木灰鯨
ごめん‪w今行く‪よ,紫虎
そう答えると男子の人は俺を見て笑って言った。
柊木灰鯨
柊木灰鯨
声…ほんと綺麗だったニコッ
そう言うと梅の花の嵐の中に消えていった。
でも,そんなこと言われた俺の胸の高鳴りはいつまで経っても収まらなかった。

プリ小説オーディオドラマ