今 、訳が全く分からない状態で
とりあえずテンヒョンの背中を追いかけてる
後ろからマクヒョンがぶつぶつぶつぶつ
何か言ってる
「なんでこの家のこと知らないの?」
「普通そんな状態で家来る?」
あーもううるさすぎるから本当に
無理やりでも連れてくるんじゃなかった
そう言うと一気に騒がしくなるリビング
… すっごくうるさい
この世のうるささだとは思えないくらい
そう言うとテンヒョンは
私の腕を引っ張った
突然聞こえた声 、何故か
聞き覚えがあるような …
私の腕を掴んでいるテンヒョンの手を
バシバシ叩くマクヒョンを無視して
私はリビングに顔を出した
私が顔を出すとまた騒がしくなるリビング
なんでこの人たちがいるの …?
私の目は飛び出そうなくらい
大きく開かれてると思う
… テンヒョン 、あなた
どうしてそんな大事な事を
真っ先に言わないんだ?
マクヒョンの言葉や言動の意味も
今なら分からないこともない
見たことのある顔と … あれ?
初めて見る顔がいち 、にー … 二人かな
しかも七人じゃなくて六人しか居ない
キッチンからエプロンを着けて
ひょこっと顔を出した男の人
その顔には十分見覚えがあって
更に私の頭を混乱させる原因には
十分すぎた
ここに来てからテンヒョンに
振り回されてばっかり
はあ … 大変
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。