第18話

♯17
2,756
2021/06/22 12:47
1回戦目から建物が使えなくなってしまったので、他の建物に移動することになった。

緑谷はリカバリーガールのところに運ばれたらしい。


それから目立った喧嘩や戦闘も無く、気付けば天鬼が戦う番になっていた。

『(すぐに終わらせよう。)』

ヒーローになるための授業など、天鬼には無意味なものだ。

鬼殺隊もヒーローも、どちらも人を助けるものだ。

だが、その重さが違う。

一人一人の覚悟も、過去の悲しさも。

鬼殺隊は全てが重く、大きい。


『──よし。』

天鬼が準備を終わった頃には、モニタールームの誰もが、天鬼に釘付けだった。




「START!!」

オールマイトの合図が聞こえ、ヒーロー側の天鬼は姿を消す。


「!?!?」

これに、モニタールームの全員が驚くが、鬼殺隊では常識だ。


『(先程の戦闘を見る限り、轟は氷の個性、障子は詮索が得意となる個性だ。私が核のある部屋に入った瞬間、氷壁で塞ぐか、私を氷で閉じ込めるつもりだろう。)』


轟も障子も、冷静沈着で、あまり騒ぐことはしない。

常に周りを見て警戒している。


『……甘いな。師範程じゃない。』


天鬼は気配を消し、轟の後ろ側へと高速で移動した。


「──!?っくそ!」

バリバリバリ!!

天鬼のスピードにはついていけなかったものの、咄嗟の判断で、天鬼に氷をぶつけた。


「(…こんなもんか?)」








































トンッ



『──はい、終わりね。』



「……は?」



氷壁で動けないはずの天鬼が、何故か核に触っていた。


「確かに俺の個性で動けなくなったはずじゃ……。」

轟は開いた口が塞がらないとばかりに呆然としている。

『ちゃんと確認しなきゃ。万が一ヴィランが避けていたら殺されてるよ?』

『私は間一髪で避けて、気配を消した。それだけ。』


「…お前、本当にナニモンだ…?」


『ん〜……ヒーロー志望ではないかなぁ。多分いつか分かるよ。』


天鬼はそう言って、笑いながら出ていった。


「ヒーロー志望じゃないなら、なんで雄英に来てんだよ…。」


天鬼はそんな声が聞こえて、小さく言った。


『私"達"と君らでは、背負っているものの重さが違うんだよ。』


その天鬼の声は誰にも聞こえてはいなかったが、その時の天鬼のオーラは、モニター越しですら圧倒された。


いつか分かる、と天鬼は言ったが、確かに脅威は迫ってきているのであった。




〖NEXT ➤〗
作者(不詳)
作者(不詳)
今日は夕焼けが綺麗でした✨
作者(不詳)
作者(不詳)
皆さんは早朝・朝・昼・夕方・夜の空のどれが1番好きですか?
作者(不詳)
作者(不詳)
私は早朝と夕方です^^*
作者(不詳)
作者(不詳)
テニス部って日焼けしますよね
作者(不詳)
作者(不詳)
まだ6月なのに、もう靴下焼けが酷いです‪( ;ᯅ; )‬
作者(不詳)
作者(不詳)
やばい💦

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