第2話

いつもとは違う朝
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2019/07/08 07:29
通学中、私はいつもなら真っ直ぐ行くはずの道を引き返し、来た道と反対側へと進んでいった。どこかも分からない道を。ずっと。

全てが嫌になった。人間関係、成績不振、怒られる毎日、全て。そんな事で悩んでる内にも、早く消えてしまいたいという思いが強まっていった。

私はいつしか急流の流れる川のほとりに立っていた。私は泳げない。ここに飛び込めば確実だ。

私は最後に大好きなあの人を思い浮かべ、河原に腰掛けた。

いつも悩んでいる時、優しく声をかけてくれた。そのおかげで何回も救われた。

………あれ、遠くから足音が聞こえてくる。こんな時間に…?
???
???
…………っ!!
あなた

だれ…?

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