「え!でも、この仕事は誰がやるのよ。」
目の前の書類を指して話す。
「息抜きも大切ですよ!!!
先輩は誰よりも頑張ったんですから
たまにサボらないと」
少し悪ぶって話すすんぐぁん君が
おかしくて笑っていたら
「先輩の笑顔がほんとにほんとに大好きです。
ずっと笑っていてください。」
と私をみて言う。
「いや!僕が笑わせてあげます!」
と自信満々に言うすんぐぁん君の声を
「すんぐぁな〜!早く帰ろ〜」
という
ハンソル君の声で遮られた
「もう…タイミング悪いな…」
と1人ボソボソ呟くすんぐぁん君に
微笑んでいると
「先輩。放課後遊びに行く予定
次立てましょうね!」
とすんぐぁん君
「うん。立てようね」
と私が返すと
「やった」
と元気よく帰る支度を始めた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!