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第4話

マリーゴールドの咲くところ編 <三章>
389
2020/04/02 14:09
あーーー!!っと花子くんの絶叫が響く。まぁ殺す気はなかったけど、花子くんが怖がってるし、なによりもっけちゃんが怖がってるからやめておいた。
花子くん
リアの目が一瞬マジだったよ…こわ
莉愛
莉愛
へ?消されたいの?
もっけちゃん
もっけちゃん
こわいな、われはななばんだけ、ねらう。われらをけすな
莉愛
莉愛
大丈夫もっけちゃんは消さないから
もっけちゃん
もっけちゃん
ならよし、もっとやれ
花子くん
ちょっと~まて~!!
うるさいな…そろそろ消す?_ロ(・ω・=) ケシケシ
花子くん
俺の話を聞いてよ
莉愛
莉愛
なによ……十分聞いたけど??言語能力が著しく低いと判断したから消す。ただそれだけ
花子くん
ひどくない!?
まぁ自分の性格の悪さをある程度さらしたところで、そろそろ聞いてやることにした
莉愛
莉愛
んで、一体何のようなのさ
花子くん
いや~ちょっとお願いがあってね。
莉愛
莉愛
お願い?どうせろくでもないものでしょ?
花子くん
いや、今回はちゃんとしてるはず…
莉愛
莉愛
ほんと?
殺気を含んだ笑顔で聞く。
花子くん
本当だって!まじで本当だからその物騒なのしまって!
莉愛
莉愛
ちぇ…仕方ないな
とりあえず、紅葉はしまった。これでいいかな?
花子くん
ふぅ…それでいいよ
莉愛
莉愛
今度こそ、要点だけまとめて話してほしい。
花子くん
はいはい、それじゃ説明するよ
花子くんの話をようやくするとこうだ

◎もっけの噂が途絶えかけている。

◎誰かが、意図して止めている可能性がある。

◎だからその人を探してほしい。
莉愛
莉愛
ごめ、質問いいかい?そんなに簡単に噂って消せるものなの?人間ってそんなに忘れっぽくないしどの学年でも噂を広めたがるやつはいるよ。
花子くん
だから意図的に消しているっていってるんじゃん。
莉愛
莉愛
…どうやって?
 人間の技術で、特定の人の記憶を消すことは出来ない。本当に意図的に噂を消しているのならいったいどうやって消しているのだろうか?
花子くん
多分だけど、怪異の力だと思う。
莉愛
莉愛
んー…それなら納得といきたいところだけど、そんな力持ってるやつっているの?私はそんなやつ知らない。
 私が知らないだけかもしれないが、記憶を消す怪異の存在なんて聞いたこともないし、私達祓い屋に怪異の効果なんてほぼない。だから本当に存在するのか怪しいところだ。
花子くん
信じてよ。このままだともっけが本当に消えちゃう。だから手を貸してほしい。
もっけちゃん
もっけちゃん
われらからも、たのみたい。われはまだここでゆかいに暮らしたい。
莉愛
莉愛
うーん、まあいいよ。暇だし
花子くん
本当!?
莉愛
莉愛
うん、花子くんが消えても別に困らないけど可愛いもっけちゃんが消えちゃったら嫌だし。
花子くん
俺の扱いひどくない?まあいいや、それじゃあよろしく頼むよリア。
莉愛
莉愛
うん
 ということで、私は花子くんのせいで面倒事に巻き込まれることになったのだった。

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