田中「てかてか、あなたちゃんの素っていつものあなたちゃんなのかみなちゃんの方なのか、どっちなの?」
『あー、どっちなんだろ?考えたこと無かった笑』
『でも、どっちかというとみなの方かも』
田中「じゃあ、学校でも俺と話す時はあなたちゃんの素で話してよ!」
『うん!』
そして、樹くんとLINEを交換した。
今度は北斗くんからもらったスマホじゃなくて、私のスマホで笑
~午後の授業~
先生「はーい、今日は席替えをするぞー」
先生「決め方はくじ引きでいいか?」
「「いいでーす!」」
全員でくじを引いて、引いた番号の席が自分の席になる。
私の席は1番前の左から2番目だ。
1番前か。教室の隅の席、けっこう好きだったんだけどな~笑
先生「全員引いたか?じゃあ移動してー」
そして席につくと、なんと私の右側は樹くんだった。
田中「あ!あなたちゃんじゃん!よろしくね~!」
『よろしくね笑』
そして、左側は・・・
松村「桜田さん、よろしくね」
『よ、よろしく、?!』
北斗くんだ!ビックリ!!
右が樹くんで左が北斗くんとか、すごい席順だな。
学校で北斗くんと話すの、なんか気まずい・・・
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。