家で通話なう((
田中「北斗さ、朝何か言いかけてたよね」
『ね!あとちょっと驚いてなかった?』
田中「うん、もしかしてあなたがみなだって気づいたとか?」
『どうだろー?授業とかではいつもの北斗だったよ』
田中「喋っている時も普通だったよな・・・」
『気づいてない可能性あるくない?笑』
田中「それ思った!北斗ならありそう笑」
『ってかさ、今日すごい私みんなに見られてたよね笑』
田中「うん、みんな可愛いって言ってた笑」
『恥ずかしいから明日は戻そうかな笑』
田中「えっ戻しちゃうの?」
田中「今の方があなたらしいと思うけど・・・」
田中「作戦とかは関係なく、俺は今のあなたがいいな」
樹のその言葉が、本当の私を理解してくれているんだなって思って嬉しかった。
「自分に自信をもっていいんだ」と初めて思った。
『・・・ありがと、樹』
田中「え、何が?」
『やっぱり明日からも今の私で行く!』
昨日までの私より、ほんの少しだけ前向きになれたかもしれない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。