松村くんに手を引かれて、ついたのはカフェ。
私はオレンジジュース、松村くんはコーヒーを頼んで席についた。
松村「改めて、今日は来てくれてありがとう!」
松村「はい、これ」
なぜか、松村くんは新品のスマホを机に出した。
『え、何これ?』
松村「携帯。前に携帯壊れたって言ってたから・・・」
『えっ・・・?』
これ、私にってこと?!
松村「あ、お金はこっちで払うから心配しないで」
『いやいや!そんな、もらえないよ!!』
松村「合わないと思ったら突っ返してもらっていいから!ね?」
そんなこと言われましても・・・
松村「俺と友達になってくれる・・・?」
『う、うん』
なんか、流れで友達になっちゃったし、スマホも貰うことになった。
ほんと、何やってんだ私!!!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!