そして迎えた当日。
私は今までの人生でそんなところに参加したことなんてないから、ド緊張している。
レストランに入ると、私と同じくらいの年の人達がたくさん座っていた。
全員陽キャ感がすごくて、パリピですかって思うくらいテンションが高い。
え、私どっかのパーティーと行き先間違えました??←
田中「あ、あなた!こっちこっちー!」
樹が大声で呼んで手招きをしてる。
私は樹の隣の1つ空いてた席に座った。
田中「今日は、北斗が今いる誰かのことを好きになってみなと別れるっていうシナリオね。」
『オッケー!』
北斗が座っているのは私たちから少し離れたところ。
このくらい距離があると、怪しまれずに北斗の様子を見ることができる。
ってか既に北斗はたくさんのギャルに囲まれてる。
やっぱりイケメンは人気なんだな。((
『ここに来てるのみんな派手なギャルだね、樹が全員呼んだの?』
田中「そーだよ!」
『やっぱり樹って見た目通り遊んでるんだね笑』
田中「いや、違うって!俺はただ人脈が広いだけだから!!勘違いしないでよ?!」
本人は本気で言ってるけど、その本気さが逆に嘘っぽい笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。