田中「桜田さん、ちょっといい?」
『樹くn・・・じゃなくて田中くん、どうしたの?』
危なっ!みなの方では「樹くん」って呼んでるけど、本当の私は樹くんと話したことないんだった。
途中で言い直してよかった!!←ほとんど言ってたけど
・・・ん?てかなんで樹くんが私に?
樹くんはクラスのリーダーみたいな感じで、男女問わず人気者。
1度も話したことのない陰キャの私に声をかけるなんて、、
田中「あ、急にごめんね!ちょっと話したいことがあって・・・」
田中「ついてきてくれる?」
『え?ちょ、田中くん?!』
私が返事をするよりも先に樹くんが私の腕を引っ張って歩き出した。
そしてなぜか、私は今屋上にいます。((
しかも私と田中くんの2人きり!!
『屋上って入ることできたんだ・・・!』
田中「うん!いつもここに来る人少ないから、意外と穴場なんだよね~」
田中「俺はよくメンバーとここ来るよ!」
『へぇ、そうなんだ』
『・・・それで、話したいことって何?』
田中「あぁ!あのさ・・・」
田中「桜田あなたちゃんって、ティックトッカーの七星みなちゃんだよね?」
もしかして、私の正体バレてた?!
桜田あなた、大ピンチです。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!