第39話

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2021/02/25 07:00
ーーービッヒ録音スタジオーーー


作業室にて、録音のが始まるのを待つメンバー。

ジミン
ジミン
おはよーハヌル!
今日はジョングギスタイルなの?
メイクは?もうしないの?
それもその筈、また今日もオーバーサイズのパーカーに
今日はルーズなスウェットパンツ。

どっからどう見てもミニジョングクだ。
そこへジョングクが出勤してきた。
ジョングク
ジョングク
おはようございます!
あれ?ちっちゃい僕?
服被ったんだけどㅋㅋㅋ
ハヌル
ハヌル
す、すみません。
テヒョン
テヒョン
ハヌル!こっち来て!!
ハヌル
ハヌル
え…
テヒョンはハヌルの手を取りどこかに行ってしまった。
テヒョンの作業場に連れて行かれたハヌル。
テヒョン
テヒョン
ジョングギとお揃いなんて嫌なんだけど…
ハヌル
ハヌル
え…別にお揃いじゃ…
テヒョン
テヒョン
嫌なの!!
はい!これに着替えて!!
渡されたのはテヒョンのBURBERRYの
お気に入りのチェックシャツだった。
テヒョン
テヒョン
下がスウェットでも可愛いから!!
作業場から出て待つテヒョン。
着替えて出てきたハヌルを見て、
テヒョン
テヒョン
うん!良くできました!!
そう言ってまた、ハヌルの手を取り、みんなのいる作業場に戻る。
テヒョン
テヒョン
ただいまー
ジミン
ジミン
何しに行ってたの?って、
ハヌルにお気に入りのシャツ着せてきたの?
わざわざ?
テヒョン
テヒョン
うん!
こっちの方が似合うから♪
ジョングク
ジョングク
そうですか????
ホソク
ホソク
おはよう!
あれ?なんでテヒョンのお気にのシャツ??
ハヌル
ハヌル
あ…えと、あの…
飲み物買ってきます!!!!!
ハヌルはなんて答えた良いかわからず、自動販売機が並ぶ休憩スペースに来た。
秘書
あら…誰かと思ったら…
貧困層スラムのハヌルさんじゃない…
この間はあんたのせいで、テヒョンさんに、
誤解されちゃったじゃない!!


それに何?なんであんたがそれ着てるのよ!!
ハヌル
ハヌル
これは…テヒョンさんが…
秘書
テヒョンさんが何よ!!
あんたなんがが着て良いわけないでしょ!!
良い気になってるわけ??
テヒョンさんはね、貧乏人のあんたに
同情してるだけよ!!!
女子社員
どうしたんです?
秘書
いや、この人、貧困層スラムの方で、
身分を教えてあげてるのよ。
ビッヒに出入りしてるからって
何か勘違いしてるみないなの。
皆さんも、教えてさしあげて!
馬鹿にした目付きでハヌルを見る女子社員。
女子社員
あなた、どこの大学出身なの?
それにしては若すぎるんじゃない?
秘書
あー、この人の履歴書見たけど、
高校も出ていないそうよ!
女子社員
え?貧困層スラムの人って可哀想なのね。
同情しちゃうわ~
ハヌル
ハヌル
あなた達に何故そこまで
言われなきゃいけないんですか?
秘書
だって、同じ会社に出入りしてるんですもの。
私達は努力して入ったのよ!
同じ目で見られたらたまったもんじゃないわ!!!
『ハヌルは努力して入った』と言う言葉に、
何も言えなくなってしまい、顔を下げる。

頭から何かをかけられた。
ドボドボドボドボ。
ハヌル
ハヌル
っっっっっっっ!!!
秘書
良かったわね!
私が持ってる飲み物がお水で。
まぁテヒョンさんの服着てるから、
仕方ないわ!お水で我慢してあげる!
女子社員
ちょっと、
調子に乗った頭を冷した方がいいわね!
風邪引いてビッヒに来なければ良いのに!!
あはははははっ
そうして秘書と女子社員はどこかへ行ってしまった。
何も拭くものを持ってないハヌルは、
トイレに駆け込み、ペーパータオルでとりあえず、
濡れた髪の水分を拭き取る。
ハヌル
ハヌル
くしゅんっ!!!
シャツ、濡れなくて…良かった…
飲み物を人数分買って、スウェットパンツのポケットに両ポケットとお尻のポケットに入れ、
4本は抱えて戻った。

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