第37話

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2021/02/25 07:00
ーーーテヒョンのマンションーーー

テヒョン
テヒョン
タナ~
ただいま~
ヨンタン
ヨンタン
わんわん!!!
テヒョンはヨンタンとリビングのソファーに座る。

ハヌルはキッチンへ行き、イチゴジュースを持ってくる。
ハヌル
ハヌル
どうぞ。
テヒョン
テヒョン
ありがとう…
ウィッグとっても、メイクしてると
雰囲気違うね。
ハヌル
ハヌル
すみません。
テヒョン
テヒョン
なんで謝るの?
女の子のだったから?
ハヌル
ハヌル
怒って…ますか…?
女だと言わなかった事…
テヒョン
テヒョン
んー。
怒ってないよ…
多分、ハヌルが女でも男でも同じようにしてたから…
ハヌル
ハヌル
僕は…デビューした方が…
        良いですか…?
テヒョン
テヒョン
ハヌルは僕に…どう答えて欲しい?
ハヌル
ハヌル
・・・・。
(💭『ハヌルは僕の付き人でしょ?』)
ハヌルは心の中でそう思った。
テヒョン
テヒョン
きっと、それがハヌルの答え…
ハヌル
ハヌル
僕の答え…?
テヒョン
テヒョン
うん。
今、思ったことが、ハヌルがしたいこと。
ハヌル
ハヌル
そう…なんですね…
ハヌルは自分でも何故、付き人で居たいのかわからず、
戸惑った。
そして、自分の部屋に戻ろうとした。
テヒョン
テヒョン
あ!ねぇ!!
今日、初めて見たんでしょ?BTS僕達の事!
どう?格好良かった??
するとハヌルは今日のバックステージで、
感激した事を一気に思い出した。
ハヌル
ハヌル
ぼ、ぼく…
ハヌルはうつむいてしまう。
テヒョン
テヒョン
ハヌル?格好良くなかった?
ハヌルの反応に不安そうに近づき、
顔を覗き込むテヒョン。
すると、ガバっと顔をあげたかと思うと、
キラキラした目でテヒョンを見上げ、
テヒョンの両腕を掴み、
ハヌル
ハヌル
凄く格好良かった!!!
僕、感動したよ!!
生まれて初めてこんなに感激したんだ!!
BTSって凄い!!
他のグループなんて、比べ物にならないよ!
テヒョン
テヒョン
ハ、ハヌル??!!
ハヌル
ハヌル
バックステージからだったけど、
凄く迫力があってね!
今度は正面から見てみたい!!
僕あんなに胸がドキドキしたの初めてだよ!!!
キムテヒョン、カッコ良かった!!
そこでハヌルはハッとする。
テヒョン
テヒョン
あ…ありがとう…//////
気付くとテヒョンの顔は真っ赤で、
それを見たハヌルも顔が真っ赤になる。
ヨンタン
ヨンタン
わんわん!!
ハヌル
ハヌル
あっ!ぼ、ぼ、ぼ、ぼ、僕、もう寝ます!
お、お、お、おやすみなさい!!
リビングに取り残されたテヒョンは、
ポツリ…
テヒョン
テヒョン
あれは反則だよ…

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