第62話

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2021/03/03 08:14
ーーービッヒ作業場ーーー

びしょびしょのまま猫を抱えてテヒョンは戻る。
ジミン
ジミン
テヒョンア!!びしょびしょじゃんか!!
慌ててジョングクがタオルを持ってくる。
ジョングク
ジョングク
Vヒョン!タオル!!
え?猫?
テヒョンは自分よりも猫をタオルでくるむ。
テヒョン
テヒョン
ハヌルと出会った場所に行ったら、
こいつがいて…
ついてきたから…
ホソク
ホソク
警戒心むき出しのこいつ…
初めて会った時のハヌルに似てるね…
みんな、ホソクの言ったことに肯定するように、
黒猫を見つめる。
マリアヌナ(メイク&スタイリスト)
マリアヌナ(メイク&スタイリスト)
あ!テヒョンア!
ハヌルの新しい投稿見た?
テヒョン
テヒョン
え?新しい投稿?
マリアはスマホ画面をテヒョンに見せる。
ソクジン
ソクジン
さっきよりコメント数が増えてる。
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・なんか、ハヌルってやつを責めるのは違う気がする。
・本人が一番傷ついてるパターンだったり?
・本当に何も知らなそうだね。
・これってもしかして炎上商法?
・さすがに炎上商法にしては重たすぎる。
・暴露した奴が一番怖い説。
・デビューさせてやろう!!
・いや、さすがに事実が重すぎ。
・デビューは厳しいな。
・本人、その気無さそうだしな。
・事務所にも言わず姿消したってこと?
・ビッヒにも勿論責任はあるだろ!
・ハヌル、責任問わないでって言ってるじゃん!
・そうだよ!私達のBTSにも影響しちゃう!
・つか、姿消すってよっぽど。
テヒョン
テヒョン
僕のせいで…
僕がハヌルの人生おかしくしちゃったんだ…
マリアヌナ(メイク&スタイリスト)
マリアヌナ(メイク&スタイリスト)
それは違うわよ!!
それを言うなら私達よ…
PDニム
あぁ…ハヌルは乗り気じゃなかったし…
僕達の責任だ…
それに、俺は秘書がハヌルに嫉妬してたのをわかってたんだ…
ユンギ
ユンギ
今、そんなこと言ってる場合じゃないですよ… 
ナムジュン
ナムジュン
そうだ…
ハヌルの安否の方が大事だ!
PDニム
とにかく、事実確認が出来次第、
事務所からもう一度書面を出す。
それまでは申し訳ないが…
ソクジン
ソクジン
わかりました。
僕達は僕達の仕事をこなします。
ナムジュン
ナムジュン
そうですね。
僕達も毅然とした態度でいないと…
PDニム
引き続きハヌルを探すのは続けるが、
お前達は大人しくしていてくれ。
すまない。
みんなは仕方なく、解散になった。
外へ出ると、そこにはもうすでに、
記者たちが待ち構えていた。
記者
どうなってるんですか?
本人は逃げたって事ですか?
ナムジュン
ナムジュン
すみません。この件につきましては、
1人の若い女性の人生がかかってるデリケートな事です。
僕達が簡単に答えられる事はひとつもありません。
どうか事務所からの報告を待ってください。
ナムジュンは代表で話しその場を離れ、
メンバーもそれぞれ記者たちを避け家路についた。

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