第3話

乱暴横暴な北一の女王
458
2021/05/18 09:52
ある日、私のところに一通の手紙が届いた。

内容は


『第1希望男子バレー部マネージャー決定』



え?
(なまえ)
あなた
なんで私なの?
及川徹
及川徹
俺がずーっと誘ってたからじゃん!
後ろから聞きなれた声
(なまえ)
あなた
及川先輩…
及川徹
及川徹
やっほ!
どこか作り笑いの笑顔を貼り付けて私に手を振ってくる
(なまえ)
あなた
なんで私なんですか
(なまえ)
あなた
そもそも、私のこと知らないのになんで誘ってくるんですか
及川徹
及川徹
知ってるよ!
(なまえ)
あなた
え、?
及川徹
及川徹
中学時代有名だった
嫌だ、言わないで。
その続きを言わないで…
及川徹
及川徹
"乱暴横暴な北一の女王"でしょ?
(なまえ)
あなた
…違う、私はそんなんじゃない…
"お前がいなきゃ負けなかったんだよ!"
"お前もう、帰れ"
"要らない、必要ない"
"チームを壊した張本人が何を語ってんだよ!"
"お前に俺の何が分かる!お前もやってることは同じだろうが!"
及川徹
及川徹
去年の準決勝、君はコートから出された。
及川徹
及川徹
セッターとして、有り得ない行動をした。
(なまえ)
あなた
違う…あれは私の意思じゃない…
及川徹
及川徹
サインミス、1セットに10回ほどのタッチネット、サーブ全ミス、スパイカーが打てないほどの速攻トス。
及川徹
及川徹
これの何が、ダメじゃなかったのかな?
(なまえ)
あなた
…すみません、気分が悪いので。
そう言って私は早退した。
男子バレー部マネージャーなんか、やりたくない。

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