あっ…
そうだった。こいつ、心が見えるんだったわ
何その妙に自問自答みたいな言い方…w
そう。私は今まで自分の能力を使って生きてきたんだ。もちろん呪ってもいた。
広瀬も同じなのか…
確かにここには時計がない…
あっ!腕時…あれ?飛び降りた時はしてたはずなんだけど…
ん?なんでって?
死体で見つかった時、腕時計の時間が止まってれば大体その時間が死亡推定時刻になるでしょ?
ちゃんと旅行に行った時間は教えとかないとね…
そりゃそうだけど…
それはよく分かる。ほんとに不公平な世の中だ。
やっぱり同じこと思ったんだ…
そうなの。特殊能力って聞くと羨ましいっていう人よくいるんだけど、こっちからすればそんなの大間違い。
そんな世の中に生きてくなんて私には無理。
多分この人もそう思ったんだ…
やっぱり列車あるんだ…
狭いベッドの列車で、とうとう天国旅行行くのか〜…
一瞬迷った。
でも直ぐに… 真理は答えたんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。