第3話

明日の放課後
92
2020/05/30 15:00
僕は、家に帰るとすぐに『眠れる森の美女症候群』について調べていた。




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眠れる森の美女症候群

正式名称はクライン・レビン症候群。
傾眠期が来ると、数日から数週間目を覚まさない。傾眠期でないときは普通に生活を送ることが出来る。

傾眠期のときの排泄や食事は意識のないまま行う。

男性の方がかかりやすいと言われていて、昔は男性特有の病だと思われていた。男女比は2:1ほど。思春期にかかることが多い。




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ぼく
ぼく
なるほど…。眠れる森の美女ってこういうことで呼ばれてるんだ…。



じゃあ、彼女は数日から数週間先まで目を覚まさないということか…。





📱ヴーヴーヴ



『おつ~。あなたちゃんのままんから電話かかってきたよん☆』
ぼく
ぼく
お疲れ。なんでお前のとこにかかるんだよ


『俺の方が信用されてるんじゃないw』


お前より信用されてねえのか、と思いながら返信する。
ぼく
ぼく
それで?


『明日の放課後家寄って、ってさ』


ぼく
ぼく
わかった、お前も来るよな。




『もち、行く~ケーキ食べれるっしょ?』

ぼく
ぼく
必ず出るとは限らないけどね。
じゃあ、放課後行こうか。



『まりあちゃん来たらどうしよ』



来たら来ただろ、と返してベットに飛び込んだ。

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