俺は、永瀬廉。
今日から高校生になる.
まぁ、そんな話はええんやけど.
朝、教室に行ったらいたんや.
美桜がいたんや、席も隣やし。
でも、美桜は俺に気付いてない.
これは言うべきだろ-か.
俺は、挨拶と自己紹介だけした.
美桜は全然変わっとらん。
やから、一瞬で分かった.
三つ編みに、眼鏡…。
三つ編みなんかしなくても、可愛いと思うんやけどな ?
もう、分かってるかもしれへんけど俺な…
美桜のこと好きなんや.
ず-っと前から.
やから、また会えて嬉しいねん.
ああ、なんて話しかければいいんかよく分からん…
よし、まずはLINE交換しよ !
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!