第34話

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2020/06/10 14:43
柊「諏訪」

諏訪「なんだよっ!」

柊「速水」

速水『...』

速水は睨むように柊を見た。

柊は生徒全員と1人ずつ、目を合わせるように語りだした

柊「お前らは間違ってない。
みんなお前らと一緒だよ。迷って、もがいて、途方に暮れて...それでも正解を求めて前を向く。
進んで進んで、ダメなら傷付きながら引き返す。
で、また歯を食いしばってまた前を向く。」

諏訪「...っ!」

柊「みんなみっともないんだよ。
でもそれでいい。それがいい!
恥を繰り返して強くなるんだよ。
っていうか、恥もかかずに強くなれると思うな!」

柊のその言葉に、生徒たちは胸を打たれた

柊「だから!諏訪!速水!お前らのこれまでは誰が何を言おうと!
絶対に間違っていない!」

諏訪は涙を流し、速水は壁に寄りかかってうつむいている。

"絶対に間違っていない"

この言葉がどれほど諏訪の心に、そして生徒たちの心に刺さったのか。

諏訪「おかしいなっ......なんで涙がっ......止まらないんだろう...っ......」

諏訪は柊の目を見て、覚悟を決めた。

制服のポケットに入っていたペンダントを取り出し、床にたたきつける。

中から出てきたメモリーカードを手にした柊は、俯いたままただ床の一点を見つめる速水に目を向けた。

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