スタッフ「じゃあ次はキッチンの方に移動してもらって・・・」
2人でコーヒーを淹れるらしい
『え、私コーヒー飲めない』
「子供やな」
『・・・うるさい』
結局私は廉のコーヒー、廉は私のココアを作った。
ラグの上に座ってソファにもたれかかりながら話すのはまだ関ジュだった頃のこと
「最初とかマジで俺に依存してたよな」
何回その話するんですか永瀬さん
『でもあのときホンマに知り合いおらんかったし』
「廉くん廉くん廉くん!!!ってな」
『まだ私が廉くん呼びだったころって小学生やん。大昔』
「今は俺がなに言っても無視」
『いやいや。無視してない。返事してるわ』
「まじあの頃に戻りてえ」
『なんやねんさっきから』
「あの頃みたいに構ってっていう暗示やったんやけど、勉強以外はおバカさんの神楽ちゃんには分からんかったみたいですわ」
『馬鹿にしてない!?』
「なんで変わったんやろーな」
『永瀬廉くんと違って精神的に成長したんです-』
「なんかムカつくねんけど」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。