第30話

3年A組 第5話
1,275
2020/06/09 02:36
教室にはまだ目を覚まさない先生と、隣に座る茅野と速水の姿があった

茅野「佑衣ちゃん」

速水『なに』

茅野「なんで先生が倒れた瞬間...」

速水『駆け寄ってきたかって?』

茅野「そう...」

速水『知ってたから』

茅野「なにを...?」

速水『先生のこと。』

茅野「何を知ってるの...?」

そう茅野が聞くと、速水はあざけるように笑った

速水『知ってどうすんの』

茅野「へ...?」

速水『なんでそんなに知りたいの?私から聞き出して何に使うの?その情報』

茅野「私は...っただ先生のことが...」

そう茅野が言うと、速水はため息をついた。

速水『クラスメイトには言わない。それが条件。』

速水がそう言うと、茅野は首を縦に振った

速水『私の両親は医者。母親は救命救急医、父親は循環器外科医。それは知ってるでしょ』

茅野「うん」

速水『で、私の父親は先生の



主治医なの』

茅野「え...?」

速水『んで、先生は私の父親に、自分のことを私に伝えて欲しいと言った』

茅野「なんで...」

速水『知らない。この計画を実行するときにもしものことがあったらとでも思ったんじゃない?』

茅野「で...?」

速水『で?って何?』

茅野「先生は病気なの...?」

速水『単刀直入に言うと...



  だ。』

茅野「えっ...!!」

速水『いい?医者には守秘義務っていうものがある。患者のことは絶対に他言してはいけないっていう義務。』

茅野「うん」

速水『だから...



もしこのことを先生が言ったとしても、絶対に!知ってたっていう反応はするな』

低い声で、速水はそう言った。


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先生が何の病気に侵されているのか。
読んでくださってる皆さんはわかると思いますが、ドラマのシーンとして、そこは無音声になっているという設定です。

次は諏訪ちゃんが過去を話した後まで一気に飛びます!

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