ペンギンとも沢山触れ合ってお昼ご飯。
なんとまぁ、ここの水族館。
酷いわぁ。
現実的だなぁ。
食べ方もリスみたいで可愛いよなぁ。
もぐもぐしてる。
✱
イルカのショーも見て。
ペンギンとも触れ合って。
お、お魚食べて.....。
うらさんの笑顔も見れて。
僕は幸せだったなぁ。
少し寂しそうに俯いた。
「また来ような」そう、言いたかった。
けれど、どうしても僕の口からは出せなかった。
「また来たいね」 いつか、また。
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次の日。
僕は朝早くから出掛けなければならなかった。
いつもの行ってきますのギューッを済ませ、
室内で元気に手を振るうらさんに軽く手を振る。
うらさんには悪いけど、本当は仕事なんて無い。
通院だ。
この前の健康診断で自律神経がとても悪いと診断を受けた。
僕も一応医師免許がある。
だからわかる。
絶対に治らないまで悪化していること。
医師免許と言っても看護師なのでそこまで分からないが、
先生曰く持って後数日らしい。
うらさんの笑顔が脳裏に浮かぶ。
泣かせたくないなぁ...。
そんな理由で隠していた。
でもそれがバレたら悲しむ。
なんで頼ってくれなかったの、って。
辛いなぁ...。
手続きを済ませ、いつもの医師と話す。
だめ。
うらさん...!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。