第4話

花びらが1枚
2,294
2020/01/10 03:41
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ピピピピ
『ッうぁぁ』
ひとつ欠伸をして、いつもの朝のルーティーン。
まずシャワーを浴びて、朝ごはんを食べる
『お母さん…』
そっとネックレスに触れる
近くにあった鏡をふと見ると目にたくさんの
涙をためていた
たまっていた涙は頬を濡らしていく
『ッ…グスッ…大丈夫大丈夫大丈夫…』
大丈夫、と自分に言い聞かせ手で涙を拭う
頬をバチンと叩いた
鏡にうつるその横顔はもういつも通りの彼女だった




*
おそ松side
ト「ねえ…クレッセントファミリーには、
黒薔薇がいるらしいよ」
トド松がパソコンを見ながら俺らに向かって言った
一「…黒薔薇…??」
一松は猫を撫でながら疑問を口に出す
黒薔薇ってことは、黒い薔薇?
薔薇がクレッセントファミリーにはいるのか?
チ「えっ、黒薔薇ってまさか」
お「チョロ松、お前知ってるのか?」
すると、チョロ松は自分のデスクからパソコンを持ってきてとあるサイトを開いた
カ「サイト…か?」
十「えーなんか真っ黒だね!!」
十四松が言ったようにそのサイトは真っ黒い背景に
白い文字で【黒薔薇について】とかかれていた
ト「昨日ボクもそのサイト見てた」
へぇ…知らなかった
お「それ、読んでくんね?」
チ「え…うん、わかった。」
チョロ松は書いてあることを全部読みはせずに要点だけを読み上げた
チ「黒薔薇について。
黒薔薇はクレッセントファミリーにいる。
黒薔薇は女である。
黒薔薇は刃物(詳しくは不明)を使う。
最後に……黒薔薇には気をつけろ」
辺りがシン…となった
カ「気をつけろ…か」
お「女のコなんだねェ」(ニタリ
思わず笑みがこぼれる
ト「えっ、なんでニヤニヤしてんのキッモ」
十「おそ松兄さんヤッバー!!!!」
一「ふしだら松兄さん」
カ「兄貴…る前からそれはさすがに引くぞ」
お「え?ひどくなぁ~い?俺兄ちゃんだよ?泣いちゃうよ??」
チ「まあおそ松兄さんが燃えるのもわかる気はするよ」
チョロ松が頭をポリポリかきながら言った
お「チョロちゃ~~ん!!さっすがー‪‪❤︎‬」
チョロ松に向かって飛びつこうとすると避けられた
チ「それはキモイ」
お「辛辣!!」
そんなことをしてるとトド松が時計を見て一言。
ト「う~ん、ボクのハッキングした監視カメラでは今から10分後くらいに行くのがベスト」
カ「ホォウ…キュートな子猫ちゃんに会えると思うと…
フッ…✧」
一「死ねクソ松」
一松がカラ松を殴る
カ「why?!」
十「プロレスでっかにーさん!!」
ト「違うよ十四松兄さん‪‪❤︎‬」
まあこの様子を見るといつもどうりだな
緊張するわけないか、コイツらは
少し安心した気持ちを顔には出さずに指示を出す
お「お前ら、準備しとけよ」
俺が言い終わった瞬間に空気がピリッとした気がする
流石だ
「「「「「sure.」」」」」




*
『ボス、お母さんの状態はどうでしょうか』
ボスは吸っていた煙草を灰皿に押し付ける
『(こうやって聞くのももう日常茶飯事だな)』
「あぁ、いつもどうりだよ」
そう言ってテレビをつける
『!!』
テレビにはベットで寝ているお母さん
規則正しい寝息が聞こえる
毎日毎日心の底から少しだけ安心する
*


__この安心はすぐに消えて無くなることを
あなたは知らない


*
『ボス、今日はなにか予定があるのですか?』
「うーん、なにもないが…まァくつろいでもいいしお母さんとでも喋ってきたらどうだ?」
あなたは拳を握りしめた
『いえ、寝ているので大丈夫です』
「そうか、私はあなたのお母さんにちょっと話があるのでね、」
『そうですか。では失礼します』
ボスが部屋を出ていった後に自分も部屋を出る
時計をふと見るともう時間は11:50だった
昼を食べようかな…まだ早いかなと考えてるうちに警報がなった
『はァ…今日のお昼は無いかな…』
そんなことを呟きながらそのにいた警備の男に問う
『何があったんです?』
警備の男は焦って答えた
「あなたさん!!侵入者です!同じ顔が五つも…!!」
『同じ顔…??まァあとでいいわ、どこですか?』
「1階のろ…」(バタリ
警備の男は自分の方に倒れてきた
あまりにも一瞬で目を疑う
『ッ!!』
すぐさま警備の男を放り投げて腰にかけていた日本刀2本鞘からぬく
『ッ誰だ!!!』
周りをキョロキョロしながら叫ぶ
お「こっこだよ~~~~~、黒薔薇ちゃん??」
名前を呼ばれた方を向くと赤いワイシャツがニタニタ笑っていた
そこには確かに5つの同じ顔
『お、同じ顔……』
一「ヒヒッ…こんにちは」
紫ワイシャツが挨拶してくる
チ「ちょっとオタクどうなってんの?まじ雑魚しかいなくてビックリなんだけど」
緑ワイシャツはブツブツ文句をたれてこっちを睨んでくる
十「ドゥーーーン!!!!」(ガッシャン
黄色いワイシャツをきた男がそこにあった花瓶をバットでわる
カ「フッ…随分とセクシーなカラ松girlだ…」
一「死ねクソ松」
青ワイシャツが喋ると紫ワイシャツが暴言を吐く
『ッなんなの…』
あまりにも家にいるかのような会話に戸惑う
お「率直に言うけどさぁ~、オタクのボスどこ?」
『ボス…ボスは…』
「おやおや、これは松ファミリーの。」
『!!!ッボス!!なぜっ…!!』
「静かになさい」
『…』
そこはもう目を疑うような光景
まぁ、それは自分だけなのだが。
お「松野おそ松です。で、隣の女性は?」
母「ッあなた!!ごめんなさい…」
『お母さん…!!ボス!なぜです!』
お「ふーーん、黒薔薇ちゃんのお母さんねェ…」
おそ松と名乗った赤いワイシャツはニタニタ顔のままこっちを見てくる
十「人質っスか?!」
「黄色のキミは…」
十「松野十四松でっす!!」
「元気だねぇ」
なんなんだ、これは。
まったく思考回路が追いつかない
なぜお母さんが…
チ「おそ松兄さん、そろそろ本題にいって」
お「わった。単刀直入に言いますと、今日はクレッセントファミリーを潰しに来ました」
「ほぉう…あなた、いけるかい?全てはあなたにかかってるんだよ、このお母さんの命もね…」
そう言うと銃をお母さんに突きつける
母「ッ、あなた私はいいから…」
『お母さん…ゴメン、私頑張るから。ボス、さいごまで、ですからね』
「分かってるよ」
私達のやり取りを見て待ちきれなかったのか黄色ワイシャツの十四松が僕がと言わんばかりにおそ松を見る
しかし、赤いワイシャツは俺が行くと前に出てきた
カ「!兄貴、俺が行こうか?」
青ワイシャツは驚いたように交代を申し出る
お「いんや、俺がやりたい」
一「珍しいこともあるもんだね」
お「ハハッ、まぁな。では、黒薔薇ちゃん?
始めますか」
腰から二丁拳銃を取り出して銃口をこちらに向ける
『その前に、ひとつ』
お「なに?」
『なぜ、私の名前を?』
おそ松はニタリと笑って口を開いたと同時に発砲してきた
パァン!
乾いた音が響く
『(甘いわ)』
それを私は日本刀で真っ二つにする
その瞬間私は走り出した
お「お、いいじゃーん!」
オモチャを買ってもらった子供のような顔をして撃ってくる
日本刀で銃弾を避けながら切りながら近づいていく
『(ッなんだこれ急に煙が…)』
目の前に黒い影が浮き出て銃口が少し見えたのを確認し銃を日本刀ではじき飛ばした
カシャン…
お「ほぉ…なるほど。中々やるねぇ」
『お褒め頂きありがとうございます』
1歩踏み出しておそ松の首まで日本刀を持ってきた所で左肩から鋭い痛みが私を襲う
『ッ!!』
仰向けに倒れそうになった所を踏みとどまって
ギリギリおそ松のあごを日本刀の先っちょで
切りつけた
左肩に力が入らず持っていた日本刀の1本を落としてしまう
『っうあ、』
お「…ええいったあ!ますます気に入ったよ、!黒薔薇ちゃん!!」
『(え、まって今あの人一瞬凄い顔だったよ?!)
…ありがとうございます』
あれなんか左肩が痺れる…
お「左肩痺れる?そりゃあねェ、うちのチョロ松の薬だもん」
『チョロ松…?』
チ「僕の事ね」
緑ワイシャツがクスッと笑って手をあげる
チ「それそのうち全身に痺れが回るよ」
そう言われれば確かにちょっとだけ足も痺れてきた
思わずフラっとよろめいてしまう
『(いけない、!!)』
倒れそうになった所を日本刀で支える
前を向こうとした瞬間、私は押し倒されていた
『は、?』
一瞬なにがおきたか分からなかった
おでこにあたる硬いモノ__銃口を向けられていた
お「あとちょっと遅かったね~~」
カ「兄貴の瞬発力は十四松の次に凄いからな」
十「たはーーーー」
こんな所で負けていられない、そんな思いが強かった
『クソッ…』
起き上がろうとしてもあごとおでこを押さえられて思うように起きあがれない
お「どうする?クレッセントファミリーのボスさん」
『ッボス…!!!』
「あなた…失望したよ…その程度だったとは…契約書にも書いてあっただろう…?」
『何を…ッ!!!!まさかっ、』
ボスはニヤリと笑いお母さんに銃を突きつけた
「負けるようなことがあればお母さんを殺す、と書いてあっただろう…??」
契約書には確かにそう書いてあった
だがその契約書には二重線がひかれてて…
『ボス!!私の契約書には、二重線がひかれて…!!』
「フン、見苦しいぞあなた。私の契約書にはそんなもの無かった」
『はァっ?!契約書を作ったのはボスです!!』
暴れたいけど中々力が入らない
お「可哀想にねェ…ボスにも見捨てられて…」
『ッまだ!!まだ負けてない…!!』
一「この状況になってもそれ言う…?」
『うるさい!!』
「あなた契約は契約だ。お母さんを殺させてもらうよ」
『ちょっ…!!』
パァン!
反射的に私はおそ松を押しのけていた
お「なッ!!!」
もう私の目にはボス_いやお母さんを殺した憎い男しか目には映ってなかった
『お母さん…ごめんね』
私は痺れる右腕を最後の力を振り絞って思い切り振りかざした
ゴトリ
足元に転がってきた首を踏みつける
『ッうぁ、おかっ、さん…』
目からは大粒の涙が零れてくる
ヒールの部分を男の目から抜き出しお母さんの所へ向かう
お母さんは酷くやつれた顔をしていて頬には
涙が伝っていた
『ごめんなさいごめんなさい…!!!』
グリッ
お「もういい?待ちくたびれちゃったよ??」
『もう撃ってくだ…』
_____私の意識はそこで途切れた





*


おそ松side
お「あーあー、気絶しちゃったよーー」
しゃがんで黒薔薇ちゃん…名前…なんだっけ
お「ねえチョロ松ぅ黒薔薇ちゃんの名前ってなんて呼ばれてたっけ?」
チ「んーと…たしか」
カ「あなた、じゃなかったか?」
チ「…僕のセリフ」
カ「悪い悪い」
あなたちゃんねー…
((ト「どう?!潰せた?!」))
無線でトド松が結果を聞いてくる
十「あ、トッティー!!」
一「ねぇちょっと静かに」
一松が静止の言葉をかけた
一「なんか言ってない?あなたちゃん」
その場にいたみんながあなたの言葉に耳を傾ける
『うぅ…ごめんなさい…おか、さん、、、
大好き…』
お「…どうしよっかなー、この子」
チ「始末しとけば?可哀想だけど」
カ「あぁ」
そっと頬に伝う涙を拭ってみる
あなたちゃんはいかにも日本人と言った感じの顔で例えると…日本人形だろうか
でも、そんなに怖くないやつの日本人形
お「いんや、殺さない。あなたちゃん連れてく」
カ「!連れてくのか?」
チ「珍しいね…」
十「兄さんちょっと待って」
お「なに?十四松」
十四松が真剣な顔でこっちに来る
一「どうしたの?」
十四松はあなたちゃんの体を撫でくりまわした後、ピタッとヒールの裏で手を止めた
十「やっぱり」
チ「なにが?」
ぺり、とヒールの裏から黒い物体を剥がす
カ「なんだそれは?」
十「火薬の匂いがするからどこかなーって思ってたんだけど…」(ブチ


爆弾を潰す
お「ちっちゃい爆弾ってことか…よっと、」
床に泣きながら寝ているあなたをお姫様抱っこで抱き上げる
お「帰るぞ」
「「「「「sure.」」」」」
((ト「え、ちょっと?!ボクそっちに居ないから全然話が掴めないんだけど?!」))
トド松が慌てたように聞く
お「わりぃわりぃ、帰ったら説明すっから」
((ト「もー、ちゃんと帰ったらしてよね!!」))
俺らは外に出て車に乗り込む
運転はカラ松だ
1番後ろに一松と十四松
真ん中に俺とチョロ松とあなたちゃん
あなたちゃんは俺とチョロ松のあいだにいて、
俺に寄りかかってスヤスヤと寝息を立てて寝ている
そっと彼女に触れてみる
『うぅ、ん…』
少しは反応があるみたいだ
チ「ねぇ、」
チョロ松が口を開いた
お「なに?」
チ「なんでその子拾ったの?」
一「俺も気になってた」
2人に質問されて少し考える
お「気に入ったのはホントだもんなー、うーん、使えそうだから?」
カ「確かに、あごを切られた時に気に入った!って言ってたもんな」
十「確かに確かに!!!」
あと…もっとあなたちゃんと喋ってみたい、っていうのもあるけど内緒
チ「まぁ、面白そうだからいいか…」
一「フヒッ…帰ったら手錠しとく…?」
お「一応手錠しとくか」
一松はどこから出したのか手錠をあなたちゃんに
かけた
チ「それどこから出したの」
すかさずチョロ松がツッコむ
十「あ、あなたちゃん起きたー!」
『んん…お母さん…うわぁぁ!!』

おそ松sideend

*
[お母さん!見て見て!お花の冠!]
どこかから声が聞こえる
その声で目を覚ますと真っ白な不思議な空間にいた
声の方をみると1台の古いブラウン管テレビが
懐かしい思い出ともいえる映像を流していた
[ふふ、あなたはそればっかり作ってるわねぇ]
『お母さん…』
そっと画面に触れる
何か熱いものが込み上げてくる
『ッぅぅぅおかあ、さん、』
[あなた]
名前を呼ばれたと思い顔をあげる
ブラウン管テレビの画面から手がのびてきて顔を包む
その手の主を見るとまた大粒の涙が零れてきた
[あなた、あなた。そんなに泣かないで。
お母さんあなたに守ってもらえてとっても
嬉しかったのよ?可愛いお顔が台無しじゃない]
『でも、お母さん…』
画面からとうとう全身まで出てきて私を
強く抱きしめる
[お母さんー!なにしてるの、あれ!おねーちゃんなんで泣いてるの??]
幼かった自分までもが画面から出てきて慰めてくれる
『そうね、ありがとうお母さん、あなた。』
涙を拭って幼い自分を撫でる
[へへへ~~~]
嬉しそうに目を細めた顔、お母さんにそっくりだった
『(似てるんだなぁ)』
[ほらあなた。あまりここに長居はダメよ。
行きなさい]
お母さんが指さした方には木でできたドアがあった
[無茶はダメよ。お母さん、いつでも見てるからね]
[あなたも見てるー!]
『あなたは私じゃない、笑』
[そっかー?、]
コテン、と首を傾げテレビに向かって走っていった
『じゃあね、お母さん!』
[待って!さっきね、お花のブレスレットを作ったの!両手につけて?]
『ありがとう、つけるね。』
受け取ったブレスレットはコスモスなど色々のお花で出来ていてとても可愛らしいものだった
『じゃあ今度こそ。ありがとう!行ってきます!』
[[バイバイ]]
『バイバイ!』
そうしてドアを開けると強烈な光が私を包んだ___
*
『んん…お母さん…うわぁぁ!!』
目を開けると黒いスーツに、赤いワイシャツが見えた
瞬時に顔を上げると知らない車に乗っていた
手首に違和感を感じてふと見ると手錠が
かかってあった
『お花のブレスレットが、手錠に…ふふ』
おカチ「(笑った…///)」
お「起きた?」
右を見ると押し倒されていたおそ松がいて、訳分からなくなる
『えっ、ここどこ?お、おそ松、さん、?』
お「名前覚えてくれてたの?うっれしー!」(チュッ
顔が近づいてきたと思ったら右頬に柔らかい感触
『っへ?』
チ「はァァ?!!お前、なにさりげなくキスしてんの?!!」
キ、ス、?
ボッと顔に熱が集まる
お「真っ赤真っ赤~~‪‪❤︎‬かーわい‪‪❤︎‬」
『ちょっと…!///』
一「ヒヒッ…俺も」
グイッと後ろから髪をひっぱられる
『いっ…』
少しの苦痛に顔を歪めると紫ワイシャツがニヤリと口角を上げ顔を赤くした
一「最高」(チュッ
おでこにまたあの感触
『えっ』
十「ええー、セクロスでっかにーさんたち!」
黄色いワイシャツの伸び切った袖を口元に持ってきて
タハーーと笑う
チ「はァァァ?!!なんなの!?なんなのお前ら!!」
チョロ松はツッコミを放棄して動揺を隠さない
『チ、チョロ松さん…??』
頭がおかしくなったのかと心配して名前を呼んでみる
チ「な、な、な、名前…!!!」(バタリ
カ「フッ…チョロ松はshyだからな…許してやってくれ」
『は、はい…』
意味が分からずグルグル考えていると横からアッという声が聞こえた
お「そういえばなんだけどさ、俺らの名前わかる?」
十「やきう?!」
一「…違うよ」
『えっと…赤がおそ松さん、緑がチョロ松さん、黄色が十四松さん、あと、えっと、』
カ「俺はカラ松さ…イメージカラーは青な」
一「フヒッ…一松。紫…」
『青がカラ松さん、紫が一松さんですね』
お「そーそー!あともう1人いるからな!ピンクのトド松!」
((ト「呼んだ?!」))
お「呼んでない」
ト((「いや名前言ったよね?!」))
お「いいの~」
おそ松はさっきからだれとしゃべってるのだろうか
さっきから1人で…
『あの…さっきから誰とお話しているんですか…』
チ「あぁ。無線だよ、キミもしてただろ?」
十「あ、にーさん起きたー!!!」
『なるほど、』
そんなことを話していると車が止まった
カ「着いたぞ」
車のドアが開き、手を差し伸べられる
お「どうぞ」
手錠されているので両手を差し出す
お「アハハ、手錠してたんだったね。でもまだちょっと外してやれないかな」
『大丈夫です』
両手を取り合いながら(握手してる感じ)車を降りる
目の前には灰色のビル
私はおそ松さんに手を引かれ中へと入っていった
『(これからどうなっていくのかな)』
そんなちょっとした不安と期待がまざりあう
油断しちゃダメだ、と気を取り直して真っ直ぐ前を
見据える







まさにここから私の新しい人生が幕を
開けようとしていた___

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