第11話

花びらが7枚
797
2020/01/10 03:42
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《実はキミに折り入って頼みがあるんだ___》
『頼み?』
あつしから頼みなんて十四松がチョロ松みたいに
なっちゃうくらい珍しいよ(?)
『どうしたのさあつしくん』
あ《実はこの前___》
『うん』

あ《この前、、、といっても3日くらい前かな?
ある電話が1本ウチにはいってさ、、、
部下が最初に出て焦った様子で、僕に電話を渡してきたから、、、なんかあるなと思って少し警戒気味に電話に出たら、アッチから《黒薔薇の女を殺せ》って言ってきて急に電話切れたんだよね》
『え、、、私?』
カ「、、、すまん話の内容は聞かせてもらった」
『カラ松!』
カ「音量少し大きいんじゃないか?聞こえてるぞ」
『わ、ホントだ』
カ「少し電話を代わってもらってもいいか?」
『あつし、カラ松に代わるね』
あ《どうぞ》
カラ松に電話を渡す
カ「もしもし、松ファミリーのカラ松だ」
あ《アビスファミリーのボスあつしです》
カ「すまないが、話は聞こえた。あなたを殺せと言う電話はなんなんだ?」
あ《僕らも急に電話が来て何が何だか分からなかったんですけど、調べてみます》
カ「、、、これは個人で動いたら行けない気がする」
『それは私も思った。嫌な予感がするなあ』
あ《そちらのボスにある程度お話をしてほしいのです。それと、あなたに代わってもらえますか》
カラ松がこっちを見る
『カラ松ちょっと代わって』
カ「ああ」
『私』
あ《あなたか。カラ松さんにも言ったけどボスに話をして欲しいんだ。》
『いいよ。話したらメールするね』
あ《頼む。そしたら僕からそちらのボスさんに電話をする。で、僕からそちらに出向くよ》
『おっけおっけ。話しとくね』
あ《僕らはこの脅迫を聞くつもりはない。だってあなたには助けられてるからな》
『まだ覚えてたの?笑じゃあそろそろ切るわ』
あ《あとは任せた。じゃあなまた》
『また』
プツッ
カ「なんて言ってた?」
『僕らはその脅迫を聞くつもりはないってさ』
カ「よかったぜ、、、もしあなたが殺されたりでもしたら」
『あっははナイナイ死なない』
カ「頼むぜ」
『じゃあおそ松に話に行くか』
カ「あ、ちょっと待ってくれ」
カラ松は機械に向き合って6色のボタンを押した
ピーンポーンパーンポーン
『なんの音?』
カ「俺らの集合の合図だ。これから会議が行われる時に鳴らしてみんなを集めるのさ」
『へーよく出来てんね』
カ「だろ?トド松提案だ。こういうのでもしないと一松なんか来ないからな」
『笑笑』
カ「じゃあ俺らも行こう」
『うん』

𓀥𓀤𓀥𓀤𓀥𓀤

ガチャ
カラ松が食堂の扉を開けると、中にはみんながいた
お「カラ松押し間違えか?」
カ「なわけないだろ?あんな離れてるボタン押し間違えなんか無いだろ」
チ「なに緊急?」
『うーん脅迫?』
一「、、、脅迫?」
カ「あなたから話があるから黙って聞いてやってくれ」
『ありがと。じゃあ話すね。みんなアビスファミリー知ってるよね?』
ト「あつし率いるアビスファミリー。戦闘スタイルは頭脳戦でチョロ松兄さんがいっぱいいるみたいな感じかな」
お「チョロ松がいっぱい、、、笑」
チ「なんだとっ!」
『まあまあ。じゃあ知ってるのね。その中でもあつしとは昔の友達みたいな感じでたまに連絡を取るんだ。さっきカーテン閉めにボタンがいっぱいある部屋にはいったんだけど』
お「司令室な」
『司令室に入ったんだけどその時にあつしから電話があってさ』
すぅと息を吸う
『3日前に黒薔薇の女を殺せって電話が来たんだって』
十「ソイツコローース!!!」
カ「落ち着け十四松」
お「で?そのアビスとかはあなたを殺すって?」
『うんん、聞くつもりはないってさ』
ト「よかったぁ」
一「、、、安心してる場合じゃなくない?」
チ「そうだよ今すぐでもそのあつしって人と話をしなくちゃ」
『だからまずみんなにこの話をしたの』
カ「あなたがあつしに話をしたことをメールして、あつしがおそ松に電話するそうだ」
お「あつしってやつ俺の電話番号知らなくね?」
『私がメールで送ったらダメなの?』
チ「なんかに悪用されたりしたら嫌だけど、、、」
『じゃあ私の携帯にかけてもらうからそれで出て』
お「いいぜ」
『じゃあもうかけていい?』
おそ松が首を縦にふる
昔何度も何度も打ち込んだあつしの電話番号を
打ち込んでいく
昔の記憶が蘇ってくる
でも今はそんな場合じゃない
♪~ルールルルルルルールル
おチ一十ト「(て○こ、、、!!)」
『あっあつし??』
あ《もしもし。かけてきてくれたってことは
もう話したんだね?》
『そうそう。今からおそ松と代わるわ』
あ《わかった》
『はいおそ松』
お「あんがと。どーも松ファミリーのボスおそ松です」
あ《アビスファミリーのあつしです。》
お「あなたから話は聞いてる。」
あ《わかりました。
では早速本題に行きたいのですが大丈夫ですか?》
お「本題はここからだもんな」
チ「ちょっと待って!電話だともしもの時もあるから直接の方がいいと思うんだけど、、、」
『それは私も思ってた』
ト「まあ今の時代電話の盗聴なんて簡単だしね」
カ「会いに行けばいいんじゃないか?」
お「、、、。今からでもそっちのアジトに行ってもいいか?」
あ《いいですとも。是非来てください。
場所は多分特定出来ないのであなたに聞けば
近道で来れますよ》
お「わかった。ではまた後でな」
あ《お待ちしております》
ピッ
『行っていいって?』
お「嗚呼。場所特定出来ないからあなたに聞けって」
ト「え~ちょっとボク舐められてる?」
『あ~それは無いね。
あつしは本当のことしか言わないし』
ト「やってみるだけやってみるよ」
お「じゃあお前ら準備しろよ。武器は護身用だけ
持っとけ」
うん、、、ってエ?
『ちょちょちょ待って!!!』
おカチ一十ト「え/なに?」
『今何時だとおもってるの?!』
お「え?6時半」
『明日にしよう??』
ぐぅきゅゆゆゆるるるるう
十「たは~~ゴメン!
でも昼食べてないからお腹空いた!!!」
カ「確かに、、、!!」
ト「色んなことありすぎて忘れてた」
一「、、、俺も明日がいいな」
チ「う~んまあ明日でもいいんじゃない?おそ松兄さん」
おそ松は少し考えたふりをした
お「じゃあ明日でいっか!あなた、あつしクンに連絡していて」
『りょりょ』
lineで明日でもいい?っと
ピコン
あ《「いいよ~」》
『いいって』
一「、、、今日は夜ご飯なにつくろうかな」
十「一松兄さんが作るご飯オレスキ~~~!!」
ト「ボクもすき~~~」
お「毒とか入ってそうだけどめちゃめちゃ美味いよな」
一「ヒヒッ入れとく?」
お「ヤメテ」
『なにつくろうかね~~~~』
一「、、、ハンバーグ食べたい」
チ「ハンバーグ僕も食べたいと思ってた」
年「ゥィ~~~~~~」
カ「アイツらあんな仲良かったか、、、??」
お「お兄ちゃんそんなの知らない」
『じゃあ一松作ろっか~~』
一「、、、ん」
キッチンがあるドアを開けるといつの間にか
十四松がテーブルの席に座っていた
『エッはっや!!!!』
十「お腹すいたなあ~~~~~~~」
一「ごめん、今から作るから」
十「ウンッ!!」(ニパァッ
『(眩しっ)』
まずは手を洗う
一「手洗った??」
『うん』
一「じゃあ野菜切って。俺肉やるから」
『ありがと~!あれ、野菜って何入れる?』
一「、、、あなたの好きでいいよ」
『おっけい』
うちの家は、、、
お母さん何入れてたっけ
うちの大嫌いなピーマン入ってたなぁ、、、
野菜は全部みじん切りにして食べやすい小さいサイズまでしっかり刻んであったなぁ
お母さんに会いたい、、、
ポロッ
木のまな板に自分の涙が零れ落ちていた
一十「え」
『ッあれ、あっごごごめん泣くつもりじゃ』
泣きやめと思っている自分とは裏腹に涙は
ボタボタ零れ落ちていく
拭っても拭っても雨が降るように溢れていく
ギュッ
身体に重みがかかる
ぐじゅぐじゅの目で見るけど全然よく見えない
ぼんやりとした視界でうっすらと
黄色い、袖の伸びきったワイシャツが顔に近づいて
涙を拭う
『ッ、十四松、??』
今度は頭に重みがくる
手つきは怯えてる猫を優しく撫でるかのように
優しかった
一「、、、あなた。あなた。泣かないで」
十「あなたは1人じゃないよ。ボク達がいる」
『、、、ゥッあり、が、とう、、、』
あったかい
人の体温があったかい
自分の頭を撫でる手の温もりも
涙を拭ってくれる手の温もりも
全てがあったかかった
今の自分はまるで枯れかけ1輪の薔薇
萎れてしおれて
光も浴びれず
冷めきった土と向かい合ってる
優しい光と影に包まれて、薔薇は段々元気を
取り戻してく
『(きっとこの人達の所が自分の居場所なんだ)』
そう確信した
『ありがとう、十四松、一松』
十「元気なった??」
一「、、、俺いつでも話聞くから」
『うんなった!!いっぱい話すね!
あ~~みんなのこと大好きになっちゃうな~~』(ズッ
一「(、、、みんなか)」
十「オレもオレも!!
みんなのことたーっくさん大好き!!!!!!」
『エヘヘヘへ(*ˊ˘ˋ*)』
一「、、、泣きたくなったら俺のとこ来れば」
十「オレのとこも!!!!」
『2人ともありがとう!!ほんとにありがとう!!
よっしハンバーグつくろ~~~!!!!!!』(ズビ
一「(可愛いかよ)」

🔪🔪🔪🔪

『できた~~~~~~ッ!!』
一「美味しくできた」
みんながゾロゾロ入ってきた
お「あ"~~お"な"がずい"だあ"」
『ごめんごめん』
カ「運ぼうか?」
『いいの?ありがと~』
チ「あれトド松は?」
ト「ふんふふ~~ん♪アッ今日ハンバーグだ!!」
『せいかい~~』
一「、、、はやく食べないとさめるケド」
お「っしじゃあみんな座って座って!」
おそ松は周りを見渡して皆が座ったことを確認し手を合わせた
お「いただきまーす」
他「いただきまーす」
チ「ん?なんか今日ハンバーグのテイストちょっと違うね。肉汁いっぱい出てきて美味しい」
カ「、、、確かに。あなたか?」
『うん、美味しいかな、??』
十「美味しーーーーっ!!」
ト「肉汁いっぱい出てきてるけど野菜も細かく入ってて良い!!」
『ホント?!ありがとう!!』(ニパァッ
6「(きゃわわ)」
お「ソースは一松が作っただろ??」
一「、、、そうだけど。何で?」
お「んーーなんでだろう、ぽかった」
ト「おそ松兄さんはなんだかんだカン冴えてるよね」
チ「ホントになんでだろうね」
お「馬鹿にしてんだろそれ」
チト「ないない」
十「くうあ~~~~~!!美味しかった!!」
カ「お風呂は沸かしてあるぞ」
十「うわっほぉい入ってくる!!」
『ご馳走様でした』
十四松が置いていった食器と自分の食器を重ねる
シンクに置いて椅子に座った
『ん~~ふぅ』
チ「あなたもお風呂、、、ってそう言えばお風呂の説明したっけ?」
『されてないかも』
チ「じゃあ説明するね」
ト「うちのお風呂は大浴場なんだよ~」
チ「僕の台詞、、、」
お「因みに女湯は、、、」
一「ないね」
カ「まあ俺たちしか入らないと思ってたからな」
『う~~ん最後でいいよ』
ト「十四松兄さんの次に入ればいいよ」
『いいの?』
お「じゃそれで。十四松があがったらトルネードで,,,,あっ」
カ「まずい,,,,!!」
『え??』
ドガンッ
十「ホォムラァァァン!!」(グルグルグル
十四松が腰にタオルを巻いただけの格好でドアをトルネードで開けて入ってきた
『いぎゃあああああああ』(目隠し
チ「あああ十四松!!あなたいるって!服着ろって!!」
ト「兄さんんんンンン」
トド松が素早く十四松を部屋から出した
一「トッティないす」
『十四松っていつもアレなの??』
カ「十四松は十四松っていう生き物だからな」
お「不思議だな~~~~」
チ「あ、十四松上がったしお風呂案内するよ」
『お願い!!じゃあお先~~~』
チョロ松がドアを開けると十四松が全裸だった
バタン
チ「『‪(  ˙-˙  )スンッ‬』」
『,,,,なにも見てない』
おカ一「(察し)」

ト「十四松兄さアアアアアアん!!!!!!」

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