「…ねぇ…もっとちゃんと、俺を見ててよ」
「……××××。」
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
<ガッチマンside>(以下 ガッチマン☞gh 牛沢☞us)
彼がこの部屋を出て行ってから24時間が経った。
いつもなら横にいるの愛しい人がいないことにやはり昨日のことは夢ではなかったと嫌でも分かる。
昨日あんなことを言わなければ、もっと冷静に話せていれば、すぐに君を追いかけていれば‥なんて後悔の言葉が頭をよぎる。
(あんなに感情的になったのはいつぶりだろ…。 )
彼の傷ついた顔を思い出し、心がぎゅっと苦しくなった。
彼がいなくなってから、俺はまだ一歩も外には出ていない。
そういえば何時になったのだろう,と時計で時間を確認する。
そして”あ、そうだ。”と思い出す。
家の時計はマイペースでよく寝坊してる彼の為に5分早めてるんだ。
でも…もう意味無いんだよなぁ、と眉を寄せて苦笑した。
ふわりと視界の端に写ったカーテンが風に揺られて舞う。ちらちらとベランダが見えた。
( そういえば…うっしー、タバコの嫌いな俺に気ぃ遣ってベランダで吸ってたっけな。 )
揺れるカーテンとベランダに自然と目が熱くなっていた。そしてまた実感する、
____あぁ…もうそこに君はいないんだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!