いざ、体育館掃除ッ!!!
何この2人、なんか可愛ええわ
教室を思いっきり出た瞬間
ドンッ
鼻思いっきり打ってもうたッ…
私の鼻強打は治くんの胸板のせいやった
顔を上げて治くんに言う
銀島は心配して私の所へ来てくれたみたい
廊下を走って更衣室へ
銀島ってオカンなん?
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着替え終わって、更衣室を出たら
不満もなんも、銀島待ってる言うとったしな
そう言って歩き出したんやけど
なんなん。此奴
情緒不安定かい
体育館へ着くと治くんは『部室行くわ』ゆーて
わかれた
倉庫から雑巾とバケツを持って
さて、どこから掃除したろ。
『突っ立ってなにしてるん』
バッと後ろを振り向くと
北さんって笑うと子供みたいで可愛ええ
って北さんはハハッと笑った
笑いかけて言うと
呆れられたくない?
北さんと別々の所に分かれて講堂へ向かう
『シャースっ!』
って声が次々と
部活って仲間って感じしてええよな。
銀島は少し落ち着きがない
銀島ってほんま優しい
やっぱ銀島オカン説
右手を上に上げて銀島に差し出す
パアンッ
ハイタッチを交わし銀島はコートの方へ
よしっ、頑張るか!!
そう思った時だった
角名くん……
棘を感じる発言
そう言うとあからさまに表情が曇る
知らないんだね。角名くんも。
『角名!!!!そろそろ始めるぞ〜!』
角名くんは何も言わず背を向けた。
ニナちゃんへの思いが私の中で少しずつだが
変化していった。
一言で言えば"可哀想な子"なのかもしれない。
悲劇のヒロインみたいな。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。