深夜1時。私は自室でベッドの中だ。

12時前には眠りについたのだけれど、
何やら話し声が薄ら聞こえてくる。

今日はメンバーがテレビの収録で遅かったから、先に寝たのだった。

撮影から帰ってきたのかな？

何やら楽しげ…

メンバー同士はケンカする事もあるけど、基本みんな仲が良い。

今日も宿舎は平和です。

めっちゃ盛り上がってる。

何かいい事でもあったのだろうか。

気になって目が覚めてきてしまった。



カチャ…


自室のドアを開け、もこもこパジャマのままリビングを覗く

寝ぼけ眼でぽけぽけ挨拶をした。

そう答えたが、いいのいいのと
バンチャンはキッチンに行った。
スンミンも後に続く。

リビングの床に円を描くように座っているメンバー。

フィリックスが詰めて、場所を空け、たしったしっと床を叩き座るよう促す。

どうやら盛り上がっていたのは
ヒョンジンがbubbleに投稿したVoiceのようだ。

そう言って恥ずかしそうに顔を隠した。

人数分のコーヒーとココアが運ばれてきた。
コーヒー好きにはアイスコーヒーやホットコーヒー。
コーヒー飲まない組はココアが配られた。

バンチャンからココアを渡された。

そう言ってフーフーしながら飲む。

韓国の3月はまだまだ寒い。
寝起きに、ましてや深夜は身体が冷える。
ココアは優しく暖めてくれる。

そう言ってハンがスマホのイヤホンジャックから抜き、スピーカーでヒョンジンの声が流れ始めた。

「good night kiss 」そう言ってポッポが連呼されている。

「トゥ　トゥ」と声が聞こえてきた。

リノがハニに向かってキスしようと、唇を尖らせる。

ハンが乙女な眼差しでウルウルさせながら訴えた。

そう言ってリノの肩に頭をもたれかける。

そう言って唇を尖らせる。

あっはっは　とみんなの笑い声で部屋が溢れた。

バンチャンはVLIVEの時のように
Vサインを作り、ウィンクした目元にあてキスする真似をする。

できるかなぁ　と言いつつ、
唇をペロっと舐めて準備する。

チャンビンがアイエンの肩をぐっと押さえた。

ちゅーーー

っと口を窄めてアイエンに近づく。

イエニはやめてぇぇぇえと顔を背けた。

ダメだ！笑って上手くできない！！
とバンチャンが笑い転げている。

きゅるんきゅるんの表情をしておどけてみせるチャンビン。

両手を頬にもっていき
おもいっきり愛嬌全開だった。

アイエンとハニが同時にときめいていた。

ワンちゃんみたいな眼差しで見つめられたら断れないです。

チャンビンと同じ勢いで、リノも止めに入る。

本当にしたら大変だとすぐ横で待機している。

スンミンが私の肩に手を置き
そっと顔を近づけた。
その距離10㎝くらい。

とろんとした目つきのスンミンに、みんなの視線が集まる。

大声を上げたのはリノだったが

私の口を塞いだのは遠くにいたヒョンジンだった。

フィリックスがそっと私の頬にキスをする

天使の微笑み光線

リノがフィリックスを羽交締めにしている

ヒョンジンのハトぽっぽ攻撃を受けるアイエン。

わかった。とみんな下を向き耳をすませる。

一斉に顔を上げるメンバー

そっと肩を抱くリノ。

ぐいっと腕をひっぱるチャンビン。

後ろからハグをするヒョンジン。

みんなの中に割って入り、抱きしめるハン。

手を恋人繋ぎしハンから引き剥がすスンミン。

アイエンには刺激が強いようで動揺している。

パパのようにみんなのやり取りを見守るバンチャン。

そう言ってあなたの唇をそっとなぞるフィリックス。

フィリックスを除くメンバー全員が口を揃えて言うのでした。


---ぽっぽ　fin---