第2話

じょんぐく 2
1,309
2018/11/06 14:15










" 優しすぎる " じょんぐく君に、


" 媚薬 " を飲ましたらどうなるのかな。




本当に、ちょっとした出来心だった。



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🐰「うわぁ〜、最近外寒くなってきたねぇ~」


散歩から帰ってきたじょんぐく君が、


身震いをしながら部屋に入ってきた。



『もう冬だしね』


🐰「うん、あなたも風邪ひかないようにね」


『ありがと、笑』




さり気ない優しさにドキッとする。


こんな優しさは大好きなんだけどなぁ。


そんなことを思いながらキッチンへ行き、


じょんぐく君のためにココアを作ってあげる。



─── " 媚薬 " 入のココアを…。





『はい、寒いでしょ、ココア入れたよ』


テーブルの上にコトンとマグカップを置く。


変に思われないように、私の分も。


もちろん私の方に媚薬なんて入ってないけど。



🐰「ちょうど飲みたかったんだ~!」


🐰「ありがと」



何も知らない彼は、


媚薬いりのココアだとも思わず


美味しそうに口に運ぶ。




🐰「やっぱあなたの入れたココアは最高だ」



ふわりと微笑んで幸せそうに飲み続ける彼。


いつもなら、


『そっか、笑 私天才かもね、笑』


なんて冗談を飛ばすけど、


今はそんな気にはなれない。




" じょんぐく君、どうなるんだろ "



私の中には、じょんぐく君の


反応を楽しみにしている、


最低な私しかいなかったから。

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