第5話

じょんぐく 5
1,513
2018/11/11 00:54




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🐰「お前の期待通りにしてやるよ」




冷ややかな目で私を見つめ、


強引に奪われた唇。


いつもの柔らかいキスとは比べ物にならないくらい


深く、快感に充ちたキス。





『……んぁ…ふ……はぁ…ん』





いくら快感でも、酸素がなければ息ができない。


苦しくなって、じょんぐく君の


大きな胸板を力なく殴る。


でもじょんぐく君にやめる気配なんてなくて、


ずっと私と舌を絡ませてくる。





『…んっ…じょん…ぐ、君……くる、し』





辛うじて声を出した、


倒れる寸前の私に気づいたのか、


じょんぐく君はハッとして


私から唇を離した。



私の唇と、じょんぐく君の唇を繋ぐ、

銀色の糸。





🐰「ははっ、えっろ」


🐰「そんな顔しちゃって……」


🐰「そんなに早くシて欲しいの?」






片方の唇をフッと歪ませて


私を見つめるじょんぐく君。


別に意識なんてしてないけど、


じょんぐく君が言うに私は今




" とてつもなく欲しい顔 "



をしているらしい。






『別、に……そんな、つもり……』


🐰「じゃあさ…?」


『…きゃっ、』


🐰「俺が今から何しても、文句言うなよ?」





一瞬でベッドに押し倒されて、


深く沈められる。




チロっと舌を出して唇を舐めたじょんぐく君は



………正直怖かった。








『…い、や……』


🐰「は?」


『…じょんぐく、君、……怖い、』


🐰「今更何言ってんだよ」












🐰「俺をこうさせたのはお前。」














その言葉にどっと涙が溢れた。



そうだ、私が悪いんだ。



私がじょんぐく君を変えてしまった。




なのに今更怖いだなんて。



最低だ。







『……うっ、ぅ……ごめん、』


『ごめんなさ、い……じょんぐく、君……』



🐰「泣くなよめんどくせぇ」


















🐰「その涙が消えるぐらい」




































🐰「俺が快感で満たしてやるから」

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