大吾side
_____4月3日未明
今日は、おれの入所日やんな~
誰が最初に連絡くれるんかな
プルルルル
『あいよ、もしもし?』
流星「あ、もしもし?入所7年目おめでとう」
『おおにっさんや!あんがとな~』
流星「あ、もしかして、最初やった?」
『せやで!去年もいちばんやったし、誕生日の時は~』
流星「ちゃう!誕生日のときは、あなたちゃんに越されたんや」
『そうやったな~』
流星「あーーくやしかったで?」
『おおにっさん、おれのことだいすきやな~』
流星「すきでわるい~?笑笑」
『悪ないわ!あ、家電なりだしたわ~』
流星「携帯つながらんから、家電鳴らしにかかってるな笑笑」
『せやな、そろそろ切ってええか?』
流星「ええよ、電話落ち着いたら、連絡してや!」
『りょーかい』
流星「じゃーね」
『あいよ』
ガチャッ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!