あなたside
____事務所辞める
何言ってんだろわたし。
完全にやらかした。
ムキになりすぎたよ……………
(((どーしたらええかわからんわ
ん?
今のって……………
紫耀……?
紫耀「廉にな、もう辛い思いさせたくない。」
優太「うん。紫耀の気持ちはよくわかる。」
勇太「でもさ、もっと辛い思いしてるのは、あなた何じゃないかな?」
紫耀「え?」
勇太「あなたってさ、今はたくさんのファンがいるじゃん。」
優太「でもさ、昔を思い出して?今と違ったでしょ?」
勇太「ライブやれば、アンチばっかだし。」
優太「街で声かけられたと思ったら、やめろって言われてた。」
勇太「あなたにとって、今は、幸せなんだよ。」
紫耀「でもさ、関西に戻りたいって思ってるかもしんないじゃん」
勇太「それはない。ジャニーさんのところ行こうって言った時、真っ先にうん!って言ったのは誰だった?」
紫耀「え、、、、あ、あなただ、」
優太「でしょ?関西で築いた仲間との思い出、たくさんの思い出、それはきっと、あなたの基板になってるよ。」
紫耀「うん………。俺、」
勇太「廉のところ行こ。な?」
紫耀「あぁ、その前に……」
優太「どーした?」
紫耀「あなた、そんな所におらんで、出てこいよ」
え?紫耀に気づかれてた?え?
『はい、』
紫耀「ごめんな、廉になんか言われたでしょ?目、真っ赤だよ、」
『ぜんぶ、お前のせいだ。って言われた。』
紫耀「ッ……………。ごめんな、あなたのせいじゃないから。」
勇太「俺らな、あなたの事について話してたんだよ」
優太「神宮寺、その話はあとでにしよ?な?まずは廉のところ行かないと」
勇太「あ、そうだな、紫耀!行くぞ」
紫耀「あぁ、あなたも行くぞ。」
『え?あ、うん。』
続く
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!