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第3話

入部届
176
2018/02/12 06:09
ナレーション
氷室と親しくなった切影姉弟。

部活は、2人でバスケ部の
マネージャーする事に
決めたようだ。

切影黒月
切影黒月
ねえ、2人でさ...
男子バスケ部の
マネージャーやろうよ!
切影さえ
切影さえ
...マネージャー。良いかも
切影黒月
切影黒月
やった!じゃあ、
顧問の先生に入部届を
貰いに行かなきゃね。
切影さえ
切影さえ
もうすぐ部活が
始まる時間だから、
丁度良いかもね...
切影黒月
切影黒月
えっと、荒木監督?に
貰いに行けば良いんだよね…
切影さえ
切影さえ
...うん。合ってるよ。
(荒木...?荒木って
元日本代表の...あの?)
切影黒月
切影黒月
なら、早速行こう!
切影さえ
切影さえ
そんなに急がなくても、
6時までやってるからって...
(黒月、俊足...。
もう見えない。)
ナレーション
黒月は、走らず歩いて
姉と部活にやってきた__
はずだった。

隣に姉が居ないではないか。

置いてきてしまった...!!

罪悪感と後悔が黒月の頭を回る。

姉さんが物騒な輩に
絡まれていたらどうしよう...。

そう思って、頭の中が
錯乱の渦に飲み込まれる頃、
氷室が声を掛けてきた。

切影黒月
切影黒月
...あれ?姉さん?

(もしかして...僕が
早歩きしたせいで...
姉さんを置いて...?
まずいな、どうしよう...)
氷室辰也
氷室辰也
...あれ?黒月じゃないか。
(青のシャツと黒のハーフズボン)
切影黒月
切影黒月
ひ、氷室先輩!!
(少し慌てた様子で)
氷室辰也
氷室辰也
...(話を聞いて)
さえとはぐれてしまったんだね。
切影黒月
切影黒月
姉さんのペースで
歩いていたつもりなのに...(シュン

迷ってないと良いんですけど...
氷室辰也
氷室辰也
...此処だと寒いだろう。
中でさえを待つと良いよ。
切影黒月
切影黒月
はい、そうさせて頂きます。
ナレーション
一方、さえはと言うと...
切影さえ
切影さえ
陽泉高校...広い。
(ローファーで
校内歩くの、初めて...)

体育館...体育館...何処だろう。
切影黒月
切影黒月
(体育館の椅子に座って)
...はぁ...
氷室辰也
氷室辰也
黒月はお姉さん思いなんだね。
(隣に座る)
切影黒月
切影黒月
周りからはシスコンって
言われますけどね。フフッ

姉さんは
昔から無理知らずなので、
何か弟としてほっとけなくて...
氷室辰也
氷室辰也
...そうか。
切影黒月
切影黒月
はい...(姉さん...大丈夫かな)
氷室辰也
氷室辰也
きっと此処に来るよ。
黒月が信じてれば、
さえも来ると思うよ。(ニコッ
切影黒月
切影黒月
氷室先輩...
きっとそうですよね。あ、
目的があるのを忘れていました!
氷室辰也
氷室辰也
うん、その意気だよ。黒月
目的...入部届かな?
切影黒月
切影黒月
そうです!荒木監督に
入部届を貰いに来たんです。
氷室辰也
氷室辰也
荒木監督なら、
ベンチに座っているよ。
切影黒月
切影黒月
話が早くて助かります!
話に行ってきますね!
氷室辰也
氷室辰也
行ってらっしゃい。(ニコッ
...黒月は人をよく見てるな。
ナレーション
黒月は荒木監督に話し、
無事に入部届を書いて提出した。
もちろん、姉であるさえの分も。

その後、さえが体育館に来た。

黒月は

『姉さん〜!!ごめんなさい〜!!』と言い、さえに飛び付いた。

さえは少し戸惑っていた。

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