第28話

クリスマス【黄】
1,475
2023/01/14 04:56
  今日の予定は何もなし。
  ということは、私はぼっち。
  さらに、今日はクリスマス。
  
  友達はみんな彼氏とか、家族と旅行とか。
  私には好きな人がいるけれど、
  誘うなんてこと…、できない。
you.
最悪……、
  こんなこと呟いても少女漫画じゃないから、
  意味なんてないことは一番わかってる。
  でも、やっぱり寂しい。
  クリスマスにとらわれることなんて初めて。

  やっぱり私は記念日なんか好きじゃない。
  楽しそうに歩いている人たち。
  対して私は一人で孤独に歩く。
  こんな学校帰りは初めて。
you.
るぅと……、
  私はとっさに好きな人の名前を呟いた。
root.
はーい?
you.
へっ!?
  好きな人からの返事。
  そんなに大きな声で言ってないのに……、
you.
な、なんでここにいるの?
root.
いや、ずっと後ろにいましたよ?
you.
え、なんで?w
  さっきまでの寂しさなんて消えたみたい、
  そのぐらい嬉しい。きっとこれから……、
  るぅとも予定があるんだろんな。
root.
あなたを誘おうと思って!
you.
私を……?何に?
root.
デートにですっ!
you.
で、デート!?//
root.
ふふっ、照れてますねぇ〜?
you.
そ、そんなことないっ!!//
you.
でも、なんで私w……
  グイッ
you.
へっ!?
root.
ちょっと付いてきてくださいっ!
  どういう状況なのか全くわからないけど、
  なぜか自然とてを繋いでいる。
  私の手は熱く、真っ赤に染まっている。

  手汗は大丈夫であろうか。
  寂しかったことを知られてないだろうか、
  好きということを知られてないだろうか。
  
  すべてが謎で仕方がない。
you.
ちょ、どこにいくのっ?
  話は無視されているけれど、
  どんどん前に走っていく。

  あたりは綺麗な光に包まれたイルミネー              ション。
  なぜここに来たのかは私はわからない。
you.
るぅと?
root.
つ、付きましたよっ
you.
き、綺麗✨
  クリスマスに好きな人とここにって…、
  「本当にいいの?」と聞きたくなる。
you.
でも、なんで?
root.
はい?
you.
なんで私をここに
連れてきてくれたの?
root.
そりゃあ、……//
you.
???





root.
僕があなたを好きだからです。





you.
……、っ!?//
  言葉にならないほどに驚く言葉。
  私達は光に照らされ、話し続ける。
root.
あなたは僕のことを
何も思ってないと思います。
  そ、そんなことない。とは口に出せない。
  だって、こんなこと……ないと思ってたから。
  “好きだよ”って私が言えたら。
  るぅとは嬉しかったかな?
  でも、私はるぅとに言われて嬉しい。

  だって、大好きだから。



  ギュッ
root.
えっ!?あなた!?//
you.
わ、私だって大好きだよ、ばーか!//
root.
ほ、僕はバカなんですか!?w
you.
うん!世界一勘違いしてた
おバカちゃんっ!
root.
あなたに言われたら
しょうがないですねw
you.
ふふっ
 でも、一番勘違いしてたのは私かもしれない。





















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あら、あららららら?
あららららららららららららら?((

🫣「あららららら?(((((」

プリ小説オーディオドラマ