ドサッ
これは本当に突然の出来事_。
私がいけなかったのかな、
どうしよう、。
私の頭の中は真っ白で一人ぼっちの世界。
そう、大好きでたまらない彼氏が……、
他のかわいい女の子とキスをしていたから。
こ、ころんからしたんじゃないよね、
あの女の子から……、偶然……、
私の口から出た言葉。
こと言葉はまるで凍りついた心の人
から出てきたようなひどい言葉。
ころんからキスはしていない!
そう思っていた。だけど、ころんは……、
ギュッ
そうやって女の子のほっぺをつまんだ。
かわいい口調で笑っているころん。
私は現実が現実じゃないように思える。
「バカ……、」
何度もころんに言ってきた言葉。
でも、この「バカ」は笑いながらではない、
怒りも悲しみも涙も滲んだ「バカ」
笑顔でこっちに手を振ってくるころん。
そんな顔で見ないでよ……、
今日は別れ話をするの?
私の何がいけなかったの?
私はこんなに好きなのに、それは私だけだった?
この子と付き合うから?
私は周りの人に聞こえるような大きさの声で
酷いことをことをころんに告げた。
私がいけないのに……、なんで……、
こんなこと言わなかったらもしかしたら 続いたかもしれないのになんで……、
あーあ、自分がバカみたい。
素直にケンカして話して、解決してって。
それでこそ恋愛。彼女って。
そう言えるのに……、私がぶち壊したんだ。
一番嫌いなのは……、私だよ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。