私は 、夢中で駆ける 。




左右の景色が瞬く間に流れていく 。










早く伝えたい 。








この私のずっと伝えられなかった気持ちを 。









あなたに ────────────

ﾊﾞﾝｯ ！！







私は勢い良くドアを開ける 。







そこにはまだノーマンやアンナ達 、数人が残っていた 。




他の皆は 、自分の部屋に戻ったのだろう 。

ノーマンは驚いた様子を見せるも 、私がなぜ戻って
きたのかを理解して 、ニコニコ答えてくれた 。

私は再び走り 、階段を上がる 。








やっと伝える事ができる …… ！ ！ ！







その思いが 、涙と共に溢れてくる 。










自分 、こんなに泣き虫だったっけ … 。






そんな疑問を抱いたけど 、どうでも良くなった 。














私は 、思い切り図書室の扉を開けた 。

図書室には 、レイがぽつんと椅子に座っていた 。

レイは相当驚いたのか 、ガタッと立ち上がる 。





椅子がその弾みで倒れたけど 、私はお構いなし 。














走った勢いのまま 、レイに抱きついた 。













レイは一瞬よろけるも 、私を受け止めてくれた 。

レイは 、ぽかんと口を開けて私を見ている 。








私の口は止まらない 。




どんどん言葉が出てくる 。

抱きしめられている力が強くなった 。









あぁ───────── ,

レイの声が 、耳元で聞こえる 。




凄く安心したような 、そんな声が 。

私とレイは 、抱き締めあったまま互いの顔を見る 。







気持ちを伝える事ができた 。





晴れて両思いになる事ができた 。

それが嬉しくて嬉しくて 、堪らない 。







𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄




気持ちを伝えない事は 、レイの為って思ってたけど






このレイの言葉を聞いて 、







今まで私が決めていた決断は







自分が傷つかない為にだったのかなって思った 。























離れていても 、心は近くにある 。









私の心はいつもレイの側に 。

                      "        I love you .        "

▶▷ Final episode 
 ３ ／ ２１      １９：００